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【4月9日の中国本土市場】

2015.04.09 17:47

 主要指数はA株が下落、B株が上昇した。上海市場では上海総合指数が前日比0.93%安の3957.53ポイント、A株指数は0.93%安の4148.36ポイントと、6営業日ぶりに下落。一方でB株指数は0.74%高の318.04ポイントと、小幅に6日続伸した。深セン市場はA株指数が続落し、0.58%安の2193.80ポイント。対照的にB株指数は1.20%高の1193.02ポイントと反発した。両市場の売買代金は前日比で約4%減少。それでも概算では1兆4655億元と歴代2位の規模となった。また、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は連日の大幅な売り越し。売越額は過去最多の49億7900万元まで膨らんだ。

 本土市場はやや荒れ模様の一日となった。上海総合指数は寄り付きで4000ポイントの大台に乗せると、朝方は大台を挟んだ小動きとなった。そして前場半ばから一気に100ポイント以上も急落し、3900ポイント割れ寸前まで後退した。足元の上昇で過熱感が鮮明となるなか、IPO(新規公開)による需給悪化の警戒感も加わり、一部の資金が香港市場にシフト。明日から発表が本格化する中国の経済指標を前に、リスク回避の利益確定売りが幅広いセクターに膨らんだ。もっとも、前引けにかけてやや持ち直すと、後場は3950ポイントを挟んで一進一退。最終的に反落して引けたが、下げ幅も縮めた。中国政府による一連の景気刺激策もあり、引き続き強気の投資家もみられた。

 両市場全体では約6割の銘柄が下落。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想の関連銘柄が利益確定に押された。中鉄二局(600528.SS)が5.71%安、中国交通建設'A'(601800.SS)が5.06%安、中国鉄建'A'(601186.SS)が4.25%安、中国建築(601668.SS)が3.46%安など、建設株が全面安の様相。石炭価格の低迷を受け、石炭大手の神華能源'A'(601088.SS)が1.67%安などと値下がりしたほか、石炭安の影響で政府が石炭火力の電力価格引き下げに踏み切ったことにより、電力株も華電国際電力'A'(600027.SS)が2.98%安などとさえない。一方で上海市政府による不動産引き締めの緩和を受け、珠江実業(600684.SS)、保利房地産(600048.SS)、鳳凰置業(600716.SS)などの大手デベロッパーが上昇。北京首都開発(600376.SS)は増配が好感され、6.35%高で引けた。

 B株市場はA株と異なり、堅調な地合い。値下がりは約1割にとどまった。主要銘柄が続々と売買停止になっており、その中にはB株改革を計画中の企業も含まれると伝わった。本土投資家による香港株投資の急増もあり、B株市場の相対的な地位低下がB株改革への期待感を高めた。上海B株では再編期待から、上海塩素アルカリ化工(900908.SS)が4.42%高、上海海欣集団(900917.SS)が4.08%高など、上海市政府系の銘柄が上昇した。深センB株もB株改革期待から、幅広い銘柄が買われた。特に親会社が国有企業改革のモデル企業に指定されている国薬一致薬業(200028.SZ)は8.61%高と買い進まれた。(中国部・畦田)

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