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【4月15日の香港市場】

2015.04.15 18:19

 主要指数はそろって反発。ハンセン指数は前日比0.20%高の2万7618.82ポイント、レッドチップ指数は0.80%高の5260.03ポイントと、いずれも小幅に上昇した。H株指数は1.45%高の1万4471.82ポイントと、上げ幅はやや大きかった。メインボードの売買代金は前日比で約9%減少し、概算で2161億4600万HKドルだった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は引き続き買い越しだったが、買越額は5億6000万元と大幅に縮小した。

 前日の米国市場は早期利上げ観測の後退を受けてダウ平均が小幅に反発するなど、外部環境はある程度改善。また、前日の調整で香港の高値警戒感が幾分和らいだこともあり、香港の主要指数は小高く寄り付いた。朝方は中国の統計発表を控えて神経質な値動き。そして午前11時(日本時間)に中国の1-3月期のGDP成長率が7%だったと発表された。6年ぶりの低い伸びにとどまり景気減速を裏付けたが、一方で市場予想通りの内容となり、その後の地合いへの影響は限られた。ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退だったが、最終的に小幅高で大引け。中国の景気対策や「港股通」を通じた資金流入への期待感が重なり、H株、レッドチップの両指数は大引けまでプラス圏を保った。

 預金準備率の引き下げ観測が強まり、本土系銀行株が上昇。中国工商銀行(01398.HK)が4.85%高、中国建設銀行(00939.HK)が4.39%高、交通銀行(03328.HK)が4.30%高、中国銀行(03988.HK)が3.55%高と、ハンセン指数構成銘柄の上昇率上位に入り、指数をけん引した。さらに国際原油相場の先高感を織り込み、中国海洋石油(00883.HK)が3.86%高、中国石油化工(00386.HK)が2.10%高、中国石油天然気(00857.HK)が1.71%高と、三大石油株がそろって買われた。

京津冀地区(北京、天津、河北省)や中部六省の振興策への期待感が高まり、あらためてインフラ投資関連の銘柄が物色された。特に経営統合間近の中国北車(06199.HK)と中国南車(01766.HK)はA株のストップ高に追随し、それぞれ5.57%高、4.43%高で引けた。個別ではネット大手「アリババグループ」傘下の阿里健康(00241.HK)が急騰。同グループが展開する医薬品ネット販売事業が注入されることとなり、80%以上も上昇した。

 一方で弱い中国の経済指標を受け、消費関連株が概ね低迷。中国旺旺(00151.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.70%安に沈んだ。このほか、国美電器控股(00493.HK)が6.39%安、上海錦江国際酒店(02006.HK)が5.30%安、聯華超市(00980.HK)が3.74%安、蒙牛乳業(02319.HK)が2.61%安など、内需セクターが値下がりした。また、エクイティファイナンス計画の発表も相次ぎ、第三者割当増資を実施する中航国際控股(00161.HK)が5.89%安。株主割当増資を行う世紀陽光(00509.HK)は18.29%安と、大きく売り込まれた。(中国部・畦田)

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