内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【4月16日の香港市場】

2015.04.16 18:15

 主要指数はいずれも続伸した。ハンセン指数は前日比0.43%高の2万7739.71ポイント、レッドチップ指数は1.21%高の5323.72ポイント。H株指数は1.71%高の1万4720.13ポイントと、大幅に続伸した。メインボードの売買代金は前日比で約8%減少。概算で1985億9100万HKドルと、先々週末以来の2000億HKドル割れとなった。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は7億1000万元の買い越しだった。

 前日の米国市場は原油相場が急伸し、今年の高値を更新したことが好感され、ダウ平均が続伸。外部環境の改善が進み、本日の香港市場では買いが先行した。中国の弱い経済指標や相場の過熱感などが警戒され、ハンセン指数は朝方こそ小安く推移。だが、前場の中盤で上げに転じると、その後は総じて底堅い値動きとなった。さらにA株市場で上海総合指数が大幅に反発。これに追随し、H株、レッドチップの両指数は上げ幅を広げた。特にH株指数はA・H重複上場株に引っ張られ、後場半ばで一段高となった。

 原油相場の高値更新を受け、石油株が続伸。中国石油天然気(00857.HK)が3.96%高、中国海洋石油(00883.HK)が3.41%高、中国石油化工(00386.HK)が2.94%高、と、三大石油株が買い進まれた。国務院が最新型原発の新規建設を承認。これが刺激材料となり、原発関連の銘柄が幅広く物色された。上海電気(02727.HK)が20.56%高、哈爾濱電気(01133.HK)が17.37%高、東方電気(01072.HK)が14.48%高と、発電設備の大手三社が急騰。国内最大の原発運営会社である中国広核電力(01816.HK)が9.22%高と買い進まれ、グループ会社の中広核砿業(01164.HK)と中国広核美亜電力(01811.HK)も値上がりした。

 また、本土系金融株が昨日に続いて堅調で、全体の地合いを支えた。李克強首相が海外メディアとのインタビューの中で、金融緩和を含む景気対策を示唆したことが好感された。招商銀行(03968.HK)が3.62%高、中国光大銀行(06818.HK)が2.57%高。足元の株高による運用収益を織り込み、中国人民保険集団(01339.HK)が4.70%高、中国人寿保険(02628.HK)が4.08%高と、大手保険株が値上がりした。さらに水利インフラ関連の銘柄が大幅高。中国政府が発表した「水汚染防治行動計画」(水十条)に敏感に反応しており、北控水務(00371.HK)が10.33%高、天津創業環保(01065.HK)が9.22%高、中国水務(00855.HK)が7.76%高、中国光大国際(00257.HK)が3.38%高。

 一方で香港の宝飾品業界を代表する周大福珠宝(01929.HK)と六福集団(00590.HK)が、それぞれ1.13%安、0.82%安。1-3月期のさえない業績が嫌気された。香港経済の先行き不透明感が意識され、香港地場系の主力株は多くのセクターで弱含んだ。信和置業(00083.HK)が2.50%安、九龍倉集団(00004.HK)が2.11%安と、有力デベロッパーがハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位。香港生力ビール(00236.HK)が3.89%安、香港食品(00060.HK)が2.70%安と、地場系の食品株もさえない。(中国部・畦田)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。