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【4月20日の中国本土市場】

2015.04.20 17:56

 主要指数はA株が3営業日ぶりに急反落。B株は大幅に続落した。上海市場は上海総合指数が前営業日比1.63%安の4217.07ポイント、A株指数が1.62%安の4418.89ポイント、B株指数が4.09%安の376.61ポイント。深セン市場はA株指数が1.99%安の2189.24ポイント、B株指数が1.82%安の1315.17ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べて約2割増加。上海だけで1兆元を突破し、両市場合計の概算は史上最大の1兆7751億元に達した。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は10億2300万元だった。

 週明けの本土市場は荒れ気味の一日となった。中国人民銀行(中央銀行)が前日に預金準備率を大幅に引き下げると発表。中国の追加金融緩和が好材料になると、上海総合指数は4300ポイント付近でのもみ合いを経て、前引けにかけて上げ幅を広げた。もっとも、後場に入ると地合いが一転。利益確定売りが膨らむと、まもなくマイナス圏に沈み、下げ幅を一気に広げた。終値はかろうじて4200ポイントに乗せたが、日中値幅は160ポイントを突破。両市場で約6割半の銘柄が値下がりした。証券当局が先週末に信用買いの規制強化と信用売りの規制緩和を発表。折しも上海総合指数が先週まで6週連騰し過熱感が漂っていただけに、証券当局のこの決定が利益確定の材料となった。

 これまで相場の上昇をけん引してきた金融セクターが反落した。中国建設銀行'A'(601939.SS)が4.86%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が3.90%安、浦東発展銀行(600000.SS)が3.76%安など、銀行株が大幅安。預金準備率の引き下げという好材料にもかかわらず銀行株が軒並み売られ、投資家心理を一段と押し下げた。好決算を発表した東呉証券(601555.SS)も、9.44%安で大引け。足元で急騰してきた鉄道設備の両大手である中国北車'A'(601299.SS)と中国南車'A'(601766.SS)も不安定な値動きとなり、前場でストップ高となるも後場で急反落し、全体の地合いを冷やした。医薬株もきつい下げで、健康元薬業(600380.SS)がストップ安、上海現代製薬(600420.SS)が9.01%安、莎普愛思薬業(603168.SS)が8.74%安。工業用電力価格の引き下げを受け、浙江浙能電力(600023.SS)が3.34%安など電力株もさえない。

 一方で海運株の中海コンテナ運輸'A'(601866.SS)、中国遠洋控股'A'(601919.SS)、中遠航運(600428.SS)がいずれもストップ高。天津、福建、広東の自由貿易区の最終プランが明らかとなったほか、業界再編の観測も引き続き支援材料となった。中央企業同士の合併・再編の観測はほかのセクターでもみられ、中国聯合網絡通信(600050.SS)がストップ高。

 B株市場も先週までの急ピッチな上昇の反動から、本日は大幅に調整。上海B株の値上がりは本日権利落ちを迎えた山西省国新能源(900913.SS)だけだった。全般的にメーカーの下落率が大きく、上海塩素アルカリ化工(900908.SS)は元経営幹部の不祥事を受けて7.68%安。深センB株も売りが目立ち、広東電力(200539.SZ)は手厚い配当予案も好感されず1.08%安で引けた。(中国部・畦田)

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