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【5月12日の中国本土市場】

2015.05.12 17:34

 主要指数はいずれも3日続伸。上海市場は上海総合指数が前日比1.56%高の4401.22ポイント、A株指数が1.55%高の4610.69ポイント、B株指数が1.90%高の421.81ポイント。深セン市場はA株指数が2.20%高の2536.90ポイント、B株指数が0.20%高の1490.11ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約9%増加し、概算で1兆5142億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億7400万元の売り越しとなった。

 上海総合指数は朝方こそ下げる場面もあったが、徐々に騰勢が強まった。後場に入ると、一本調子で上げ幅を広げ、本日の高値付近で終了。6営業日ぶりに終値で4400ポイントを回復した。上海市場の上昇銘柄は全体の7割近くに上った。深セン市場も全体の6割あまりの銘柄が値上がりした。商いは再び増加傾向にあり、9営業日ぶりに1兆5000億元を超えた。

 利下げによる財務負担軽減への期待から、装置産業の銘柄で上昇が目立ち、電力株では国電電力発展(600795.SS)、上海電力(600021.SS)がストップ高となった。金利低下でデベロッパーや住宅購入者の負担も軽減が見込まれることから、華麗家族(600503.SS)がストップ高など、不動産株も堅調だった。一方、4月の中国の自動車販売台数が前月比で減少したことを受け、大手を中心に自動車株が軟調。長城汽車'A'(601633.SS)が2.05%安、広州汽車'A'(601238.SS)が1.42%安、上海汽車(600104.SS)が0.73%安だった。

 上海B株市場は6割半の銘柄が上昇した。江蘇新城不動産(900950.SS)はB株を親会社のA株と交換する改革案を手がかりに、2日連続のストップ高。通常銘柄に復帰したばかりの上海中毅達(900906.SS)もストップ高。一方、B株改革期待で昨日は大幅高だった銘柄が反落。上海錦江国際トラベル(900929.SS)が下落率1位の2.58%安、上海凌雲実業(900957.SS)が同2位の1.28%安だった。深センB株市場は下落銘柄の方が多かったものの、上昇銘柄の上げ幅が全体的に大きかったことから、深センB株指数は小幅高で引けた。深セン中冠紡織印染(200018.SZ)は買収予定企業をめぐる利益保証が引き上げられたことを好感し、ストップ高となった。自動車販売台数の減少を嫌気し、長安汽車(200625.SZ)が下落率1位の2.60%安、江鈴自動車(200550.SZ)が1.01%安だった。(中国部・千原)

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