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【5月14日の中国本土市場】

2015.05.14 17:38

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.05%高の4378.31ポイント、A株指数が0.05%高の4586.32ポイントと、かろうじて反発した。B株指数は5日続伸し、1.21%高の428.76ポイント。深セン市場はいずれも5日続伸し、A株指数が0.33%高の2566.40ポイント、B株指数が1.16%高の1516.65ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約10%減少し、概算で1兆3667億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は1億900万元だった。

 上海総合指数は方向感を欠いた動き。前日終値を挟んで一進一退となり、小幅高で引けた。4月の経済指標が市場予想を下回った一方、景気刺激策や金融緩和への期待感もあり、様子見ムードが強かった。上海市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。深セン市場の上昇銘柄は全体の半数あまりだった。売買代金は3日ぶりに1兆5000億元を下回った。

 上海A株市場ではレアメタル関連株の上昇が目立ち、北方稀土(600111.SS)、廈門タングステン(600549.SS)がストップ高。中国の国土資源部が今年のレアメタルの採掘抑制指標を通知し、その中で大手6社の再編計画に言及したことが材料視された。原子力発電の大手企業がA株のIPO(新規公開)を進めており、関連設備銘柄が堅調。上海電気'A'(601727.SS)が4.38%高、中電投遠達(600292.SS)が4.39%高。二大石油会社のパイプライン事業を分離・独立をめぐる憶測を手がかりに、中国石化上海石油化工'A'(600688.SS)が9.89%高だった。華麗家族(600503.SS)は本日もストップ高だった。

 上海B株市場は全体の7割の銘柄が上昇した。B株改革への期待感から、本日もB株のみを上場している銘柄(純粋B株)の上昇が目立った。すでに改革案を発表した江蘇新城不動産(900950.SS)のほか、上海凌雲実業(900957.SS)、恒天凱馬(900953.SS)、大化集団大連化工(900951.SS)、上海匯麗建材(900939.SS)がストップ高。黄石東貝電器(900956.SS)が9.36%高、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が8.44%高だった。

 深センB株市場は上昇銘柄が全体の8割半に達した。純粋B株が上昇率の上位に並び、仏山華新包装(200986.SZ)、南京普天通信(200468.SZ)、中魯遠洋漁業(200992.SZ)、重慶建設摩托車(200054.SZ)がストップ高だったほか、杭州スチームタービン(200771.SZ)が9.53%高、アモイ燦坤実業(200512.SZ)が9.20%高、瓦房店ベアリング(200706.SZ)が8.41%高、山東航空(200152.SZ)が8.03%高だった。自動車株は本日も売られ、長安汽車(200625.SZ)が下落率1位の4.28%安、江鈴自動車(200550.SZ)が0.22%安だった。(中国部・千原)

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