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【5月14日の香港市場】

2015.05.14 18:29

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.13%高の2万7286.55ポイントと、3日ぶりに小幅ながらも反発した。一方でH株指数は0.60%安の1万3775.95ポイント、レッドチップ指数は0.57%安の5289.58ポイントと、3日続落した。メインボードの売買代金は前日比で約12%減少し、概算で1266億2500万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は8億9800万元の買い越しだった。

 香港市場は概ね膠着感が漂う一日だった。前夜に発表された中国の4月の金融統計が、新規融資額、マネーサプライなど各項目で大きく下振れ。当局の積極的な金融緩和にかかわらず弱い統計内容になったことが投資家心理を冷やし、H株とレッドチップの両指数は小安く引けた。ハンセン指数は堅調なITセクターに支えられ、前日終値を挟んだもみ合いとなったが、最終的に僅差でプラス引けした。中国の景気減速への懸念が拡大したが、一方で追加金融緩和への期待感もあり、売りは限られた。

 国際原油相場に反落に中国経済の減速懸念が加わり、石油大手の中国海洋石油(00883.HK)が2.34%安でハンセン指数構成銘柄の下落率2位。前日発表の小売統計が弱かったことから、内需関連のセクターも概ね値下がりした。食品株は利食い売りに押され、康師傅(00322.HK)が同1位の2.52%安。前日買われた中国食品(00506.HK)は2.60%安に沈んだ。また、流通大手の高キン零售(06808.HK)が7.36%安。1-3月期で最終減益に転落したことが嫌気された。さらに、自動車販売の減速感から、北京汽車(01958.HK)が3.06%安、ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が2.93%安、長城汽車(02333.HK)が2.18%安。景気動向に敏感な素材セクターも、鞍鋼(00347.HK)が3.60%安、洛陽玻璃(01108.HK)が3.54%安、安徽海螺水泥(00914.HK)が1.45%安など、主だった銘柄がさえない。

 こうしたなか、代表的なIT株であるテンセント(00700.HK)が2.86%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。1-3月期決算が市場予想を上回り、ハンセン指数の上昇を支えた。パソコン製造の最大手である聯想集団(00992.HK)も同3位の2.08%高と続いた。ITセクターは全般的に堅調で、中小型株の中には方正控股(00418.HK)が16.41%高、雲遊控股(00484.HK)が14.45%高、IGG(08002.HK)が7.24%高など、急騰した銘柄もみられた。このほか、レアメタル業界の再編観測から、非鉄金属株の一角が上昇。中国アルミ(02600.HK)が9.36%高、中国稀土(00769.HK)が7.59%高、五砿資源(01208.HK)が4.47%高。個別では不動産大手の万達商業地産(03699.HK)と万科企業(02202.HK)がそれぞれ1.79%高、1.63%高。両グループが戦略提携に合意したと発表。強者連合が投資家の注目を集め、堅調に推移した。(中国部・畦田)

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