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【5月18日の香港市場】

2015.05.18 18:50

 主要指数はそろって下落。ハンセン指数は3日ぶりに反落し、前営業日比0.83%安の2万7591.25ポイント。H株指数は0.59%安の1万3926.28ポイント、レッドチップ指数は1.10%安の5286.65ポイントと、いずれも反落した。メインボードの売買代金は先週末に比べ約11%減少し、概算で1229億9200万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は2億9000万元の買い越しだった。

 先週末のニューヨーク市場はダウ平均が小幅に続伸。米国の長期金利が低下し、投資心理が好転した。外部環境は改善したものの、本日の香港市場は先週末の大幅高の反動から、主要指数が軟調に推移。幅広い銘柄が利益確定売りに押され、その後もマイナス圏での値動きに終始した。様子見ムードが強く、売買代金は低水準にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、時価総額の大きな本土系通信株の下げが大きかった。通信環境の整備を目指す政府の方針を受け、通信事業者が料金の引き下げに動いたことが嫌気された。中国移動(00941.HK)は幅広いスマートフォンの大幅値下げが嫌気され、下落率1位の2.84%安。ライバルの中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が同5位の2.26%安だった。本土系の不動産株も大きく下げ、華潤置地(01109.HK)が同3位の2.60%安、中国海外発展(00688.HK)が同4位の2.53%安。

 一方、値上がりしたのは8銘柄で、消費関連株の上昇が目立った。中国旺旺(00151.HK)が上昇率1位の1.56%高、蒙牛乳業(02319.HK)が同2位の0.72%高、康師傅(00322.HK)が同4位の0.49%高、百麗国際(01880.HK)が同5位の0.19%高だった。

 そのほかの銘柄では、時富投資集団(01049.HK)が12.90%安、時富金融服務(00510.HK)が19.78%安。時富投資集団が時富金融服務の株式を売却する計画が中止となり、失望売りに押された。潤東汽車(01365.HK)は上海のコングロマリットが支配株主となると発表し、売買を再開。一時は売買停止前に比べ31.45%高に達したが、すぐに利益確定売りに押され、19.82%安で引けた。(中国部・千原)

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