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【6月10日の香港市場】

2015.06.10 18:26

 主要指数はいずれも続落し、ハンセン数が前日比1.11%安の2万6687.64ポイント、H株指数が1.76%安の1万3616.67ポイント。レッドチップ指数は5日続落となり、0.77%安の4927.26ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約14%減少。概算で1441億3100万HKドルにとどまり、6営業日ぶりに1500億HKドルを下回った。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は10億9900万元の買い越しだった。

 根強い米国の早期利上げの観測に加え、ギリシャ政府による債務返済に向けた新提案を債権団が拒否したと伝わり、欧米発の悪材料が目立った。それでも、ハンセン指数は小高く寄り付くと、後場半ばまで2万7000ポイントを維持。レッドチップ指数は節目の5000ポイントを超えるなど好調で、H株指数ももみ合いながらも底堅く推移した。MSICのA株採用は今回のタイミングでは見送られたものの、MSICはいくつかの課題がクリアされれば採用するとの方針を発表。これを受け、香港交易所(00388.HK)の李小加・総裁が、A株組入れの際は「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)の投資限度額は撤廃されるとの見通しを明らかにすると、将来的な資金流入への期待感が広がり、地合いを下支えした。もっとも、後場半ばを過ぎると、主要指数は一気に下げ足を加速。いずれも本日の安値圏で引けた。香港で中東呼吸器症候群(MERS)の疑いがある患者が報告されたと伝わり、リスクオフに傾いた。

 周生生(00116.HK)が5.76%安、信和置業(00083.HK)が2.76%安、利福国際(01212.HK)が1.29%安、九龍倉集団(00004.HK)が1.15%安など、香港地場系の銘柄がセクター問わず、総じて売りに押された。中国の経済統計の発表を明日に控え、統計下振れへの警戒感から本土系の景気敏感株が軟調だった。特に中煤能源(01898.HK)が4.44%安、神華能源(01088.HK)が3.91%安と、石炭の両大手が反落。両社には親会社同士の経営統合の観測が浮上していたが、いずれもこれを否定したため、利益確定売りが膨らんだ。このほか、混合所有制改革の期待感が鮮明だった銀行セクターにも調整圧力が強まった。交通銀行(03328.HK)が3.35%安、中国銀行(03988.HK)が2.44%安など。また、原発大手の中国核電(601985.SS)が本日上海に上場。これを受け、好材料の出尽くし感が意識されると、原発関連の銘柄も大きく調整した。中国広核電力(01816.HK)が10.64%安、上海電気(02727.HK)が6.47%安、東方電気(01072.HK)が3.16%安。

 一方で港湾大手の招商局国際(00144.HK)が3.69%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。大手投資銀行による株式買い増しが好感された。また再編を経て先週上場した長江地産(01113.HK)は、足元の割安感から反発し、同2位の2.74%高だった。個別では民営のトウモロコシ精製企業である大成生化科技(00809.HK)が急伸し、22.91%の逆行高。吉林省政府系企業による同社への巨額出資の計画が明らかとなり、これが手がかりとなった。(中国部・畦田)

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