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【6月12日の中国本土市場】

2015.06.12 17:07

 主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.87%高の5166.35ポイント、A株指数が0.87%高の5410.86ポイントと続伸した。B株指数は3日続伸し、0.76%高の529.35ポイント。深セン市場はいずれも3日続伸し、A株指数が1.28%高の3287.57ポイント、B株指数は0.81%高の1574.91ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約9%増加し、概算で1兆9650億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は15億4800万元だった。

 上海総合指数は小高く寄り付いたものの、週末を控えていることもあり、朝方から利益確定売りに押された。前場の中盤で下げに転じたものの、すぐに切り返すと、その後は堅調に推移。後場の中盤で上げ幅を縮める場面もあったが、売りが一巡すると、終盤で再び騰勢を強めた。上海市場は全体の6割の銘柄が上昇。深セン市場の上昇銘柄は全体の5割半だった。

 上海A株市場では、上海市浦東新区の国有系銘柄が買われ、上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)、上海外高橋保税区開発'A'(600648.SS)がストップ高。同区の国有資産・国有企業改革の概要が発表され、上海市浦東新区国有資産監督管理委員会の傘下にある上場企業の再編などが実施される予定であることが分かり、これが買い材料となった。酒造株の上昇が目立ち、古越竜山紹興酒(600059.SS)、老白干酒業(600559.SS)がストップ高だった。時価総額の大きな銀行株、石油株も本日は堅調で、上海総合指数の上昇に寄与した。一方、保険株などが軟調だった。

 上海B株市場は全体の8割近くの銘柄が上昇。浦東新区の国有資産・国有企業改革を材料に、上海外高橋保税区開発(900912.SS)がストップ高。親会社の非上場資産の経営が任される方針が明らかとなり、これを好感した。上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が上昇率2位の7.68%高。改革に基づき設立される持ち株会社が、新たな主要株主になることが手がかりとなった。一方、純粋B株の一角が利益確定売りに押され、大化集団大連化工(900951.SS)が3.77%安で、2日連続の下落率1位。江蘇新城不動産(900950.SS)も本日は売られ、同2位の3.00%安。なお、深センB株市場は全体の7割半の銘柄が上昇した。(中国部・千原)

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