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【6月29日の中国本土市場】

2015.06.29 17:36

 主要指数は大幅に3日続落。上海市場は上海総合指数が前営業日比3.33%安の4053.03ポイント、A株指数が3.33%安の4245.47ポイント、B株指数が3.59%安の399.43ポイントだった。深セン市場もA株指数が6.07%安の2459.36ポイント、B株指数が2.10%安の1406.53ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べて約14%増加。概算で1兆5355億元に上った。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は再び売り越しとなり、売越額は13億3300万元だった。

 先週末に中国人民銀行(中央銀行)が7年ぶりに基準金利と預金準備率を同時に引き下げると発表。景気と株価安定に向けた金融当局の取り組みを評価し、週明けの上海総合指数は2%以上高くスタートした。もっとも、明日の国際通貨基金(IMF)への債務返済をギリシャが事実上履行できない状況となり、本日は世界的にリスクオフが顕著。海外投資家の比率が低い本土市場もこの流れに巻き込まれ、上海総合指数は前場の中盤から一本調子で下落した。そして後場寄りまもなく、4000ポイントの大台割れ。ついには3900ポイントすら割り込んだ。その後は急落の反動から下げ幅を若干縮めたが、勢いは続かず大幅安で大引け。結局、4000ポイントの大台こそ死守したが、4100ポイントは下回った。終値ベースでの4100ポイント割れは今年4月15日以来。

 本日の大幅続落の背景として、ギリシャ情勢のほかに、◆利下げと預金準備率の引き下げにより、当面の金融緩和に出尽くし感が広がった、◆1-5月の工業企業の利益額がわずかだが減益になった、◆今週も週末からIPO(新規公開)の募集が始まることから、需給悪化の懸念が続いている、◆足元の急落で高レバレッジ取引の巻き戻しに歯止めがかからず、個人の売りが売りを呼ぶ悪循環が続いている―――などが挙げられる。両市場で8割弱の銘柄が下落。華遠地産(600743.SS)、鳳凰置業(600716.SS)、中華企業(600675.SS)など、利下げに関わらず多く不動産株がストップ安に沈んだ。維維食品飲料(600300.SS)と九州通医薬(600998.SS)がストップ安など、比較的ディフェンシブな食品・医薬株でさえ、ストップ安が目立った。

 一方、預金準備率の引き下げがそのまま好材料視され、南京銀行(601009.SS)が7.69%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.80%高など、銀行株の一角が反発。上海総合指数の4000ポイント維持に貢献した。また、国有企業改革・再編や業績改善の観測から、運輸セクターの一角が逆行高となった。中国国際航空'A'(601111.SS)がストップ高、中遠航運(600428.SS)が7.38%高、大秦鉄路(601006.SS)が5.68%高、中海発展'A'(600026.SS)が4.84%高など。さらに、中国石油天然気'A'(601857.SS)が3.98%高など大型石油株も買い戻された。

 なお、B株市場はA株に連れ安。値上がり数は両市場計で10銘柄余りにとどまった。(中国部・畦田)

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