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【6月30日の中国本土市場】

2015.06.30 17:35

 主要指数は4日ぶりに急反発。上海市場は上海総合指数が前日比5.53%高の4277.22ポイント、A株指数が5.52%高の4479.90ポイント、B株指数が8.11%高の431.85ポイントだった。深セン市場もA株指数が4.80%高の2577.47ポイント、B株指数が3.95%高の1462.21ポイント。両市場の売買代金は前日比で約8%増加。概算で1兆6629億元に達した。なお、本日の「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は休みだった。

 本土市場は大荒れの一日となった。上海総合指数は朝方から下げ止まらず、前場中頃には3900ポイントを大きく割り込み、下落率も5%を突破。本日の安値を付けた。ギリシャのデフォルト懸念、中間期末の到来による資金需給の逼迫感に加え、個人の高レバレッジ取引で巻き戻しが止まらず、売りが売りを呼ぶ悪循環。幅広い銘柄がストップ安に沈んだ。

 他方、中国政府のPKO(株価維持政策)をめぐる憶測も浮上し、3900ポイント割れを一つの押し目に、その後は急速に下げ幅を縮小。かろうじて4000ポイントの大台を回復し、乱高下の前場を小幅安で終えた。その後は騰勢が加速。後場寄りで一気に切り返し、大引けまで順調に上げ幅を広げて高値引け。今年最大の上昇率を記録した。220ポイントを超える上げ幅は過去5番目の大きさとなり、4300ポイントの回復を視野に入れた。日中値幅は432ポイントに達し、昨日に続いて過去最高を更新。日中変動率は10%を超えた。

 後場の急騰に関してはテクニカルな自律反発に加え、◆基礎年金基金の株式投資の本格的な解禁、◆中央銀行による流動性供給、◆相次ぐIPO(新規公開)の認可に関して、当局が一時停止・延期を検討、◆公的マネーによる大型株の買い支え―――など複数のニュース・観測が重なり、投資マインドが大きく持ち直した。

 公的マネーの買い支えという背景もあるとみられ、国有企業株が急反発。特に金融セクターは足元の金融緩和がようやく好材料視された。交通銀行'A'(601328.SS)と海通証券'A'(600837.SS)がストップ高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が8.14%高、招商銀行'A'(600036.SS)が7.40%高など、主力株が反発。前日にアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定が発効したことを受け、インフラ建設関連株も反発。代表的なテーマ株である中国中車'A'(601766.SS)はストップ高と切り返した。さらに、不動産、IT、資源、医薬など、幅広いセクターでストップ高がみられた。

 B株市場もA株に連れ高。深セン中恒華発(2000020)が1.67%安に沈んだが、これを除くすべての銘柄は上昇した。上海B株では上海市政府系の銘柄が特に好調で、上海錦江国際トラベル(900929.SS)、上海百聯集団(900923.SS)、上海機電(900925.SS)などがストップ高で引けた。深センB株でも銘柄を問わず、押し目買いが膨らむ展開。上場廃止間近の【整理銘柄】*ST武漢ボイラー(200770.SZ)までも急反発し、9.66%高で引けた。(中国部・畦田)

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