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【7月2日の中国本土市場】

2015.07.02 17:04

 主要指数はいずれも大幅続落。上海市場は上海総合指数が前日比3.47%安の3912.76ポイント、A株指数が3.47%安の4098.08ポイント、B株指数が3.64%安の397.46ポイントだった。深セン市場もA株指数が5.56%安の2317.05ポイント、B株指数が3.51%安の1381.26ポイント。両市場の売買代金は前日比で約16%減少し、概算で1兆2883億元に後退した。なお、本日再開した「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は28億900万元の買い越しとなった。

 前場の上海総合指数は概ねマイナス圏で低迷。それでも政府によるPKO(株価維持政策)が支えになり、4000ポイントの大台を挟んだもみ合いだった。前日の大引け後に、証券取引所が取引手数料の引き下げを発表。さらに証券当局は信用取引の強制決済措置の適用を緩める決定を下した。しかし、後場になると政策効果も薄れ、指数は一本調子で下落。後場半ばで3800ポイントを割り込み、下落率は6%を超えた。取引終了にかけて3900ポイント台までは戻したものの、結局、4000ポイントを大きく割り込んで大引け。本日も日中変動率は7%の高水準だった。IPO(新規公開)の募集シーズン開始を明日に控え、投資家は需給悪化を一層警戒。

 政府は一連のPKOを打ち出したが、IPOの停止・延期は含まれず、極度に悪化した投資マインドを回復させるまでには至らなかった。さらに足元の大幅調整を受け、国内ではさまざまな憶測が駆け巡っているもよう。これが個人投資家のろうばい売りを膨らませ、本日も売りが売りを呼ぶ悪循環となった。一方で押し目を拾う動きは限られ、売買代金は一段と縮小した。

 本日も幅広い銘柄が売り込まれた。資本市場の混乱による運用成績の悪化が警戒され、新華人寿保険'A'(601336.SS)が5.85%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が4.95%安と、保険株が下落。大都市を中心とする住宅市況の回復も織り込まれず、不動産株が急落した。北京北辰実業'A'(601588.SS)、華麗家族(600503.SS)、北京首都開発(600376.SS)、中華企業(600675.SS)、上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)などがストップ安に沈んだ。本日は航空株も売り込まれ、海南航空'A'(600221.SS)、中国東方航空'A'(600115.SS)、中国南方航空'A'(600029.SS)の3銘柄がストップ安。鋼材市場の低迷も嫌気され、重慶鋼鉄'A'(601005.SS)がストップ安に沈むなど、鉄鋼株も大きく売られた。

 一方で大型国有株の一角が逆行高。中信銀行'A'(601998.SS)がストップ高だったほか、中国石油天然気'A'(601857.SS)が8.75%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が5.83%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が5.46%高、中国中車'A'(601766.SS)が2.57%高など、セクターを問わず一部の主力銘柄が反発した。現地では政府系マネーによる買い支えの可能性も指摘されている。

 なお、B株市場もA株続落の影響を受け、多くの銘柄が売り込まれた。(中国部・畦田)

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