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【7月16日の中国本土市場】

2015.07.16 17:59

 主要指数はいずれも反発した。上海市場は3日ぶりに上昇。上海総合指数は前日比0.45%高の3823.17ポイント、A株指数は0.44%高の4005.75ポイントと小幅高で引けた一方、B株指数は4.22%高の349.90ポイントと急反発した。深セン市場はA株指数が反発し、1.34%高の2182.07ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、1.67%高の1275.28ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約14%減少し、概算で1兆780億元にまで後退。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は引き続き売り越しとなったが、売越額は4億5900万元だった。

 本土市場は不安定な地合いに終始。特に前場の上海総合指数は朝方に急落して3700ポイントを割り込む場面もあったが、前場の後半は3900ポイント超えを視野入れるなど、乱高下した。後場は徐々に上げ幅を縮めたが、かろうじてプラス圏で大引け。3800ポイント台を維持して引けた。前日の統計発表を経ても中国経済の減速懸念が燻る状況。巨額の建玉残高を抱える株価指数先物が明日にSQ(最終決済)を迎えることもあり、朝方は特に投資家心理が落ち着かなかった。引き続き高レバレッジの巻き戻しが加速し、幅広いセクターに投げ売りが拡大。もっとも、その後は投資家マインドが改善し、買い戻す動きが広がった。

 引き続き政府主導の買い支えもあったとみられ、重厚長大型セクターが物色された。船舶重工(601989.SS)がストップ高、第一重型(601106.SS)が8.84%高、中航動力(600893.SS)が7.39%高、洪都航空工業(600316.SS)が5.82%高。国務院が輸出促進策を打ち出したことから、亨通光電(600487.SS)が9.07%高、東方グループ(600811.SS)が4.90%高、廈門国貿(600755.SS)が4.23%高など、外需・貿易関連の銘柄も買い戻された。業績回復の期待感から、航空株が大幅高。中国東方航空'A'(600115.SS)は中間期の大幅増益見通しを手がかりに、ストップ高まで買い進まれた。上海現代製薬(600420.SS)と中新薬業(600329.SS)がストップ高、北京同仁堂(600085.SS)が6.34%高と、医薬株も買い戻された。

 一方で不安定な証券市場が重しとなり、大型の金融株が続落。中信銀行'A'(601998.SS)が3.89%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が2.81%安、交通銀行'A'(601328.SS)が1.84%安、太平洋保険'A'(601601.SS)が0.75%安だった。証券当局が非正規のレバレッジ取引への取締りを強化。その槍玉としてP2Pネットワークの恒生HOMSシステムが挙げられており、同システムを開発した恒生電子(600570.SS)がストップ安で引けた。自動車大手の長城汽車'A'(601633.SS)はA株増資の計画が引き続き売り材料になり、5.74%安と続落した。

 なお、B株市場は自律反発狙いの買いが急増。全面高の様相だった。上海B株は好業績狙いの買いが膨らみ、すでに中間期の増益見通しを明らかにしている江蘇新城不動産(900950.SS)が8.62%高。深センB株では同じく大幅増益見通しの山東航空(200152.SZ)が7.07%高と買い進まれた。(中国部・畦田)

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