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【7月30日の香港市場】

2015.07.30 18:11

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は3日ぶりに反落し、前日比0.49%安の2万4497.98ポイント。H株指数は反落し、1.20%安の1万1137.33ポイント。レッドチップ指数は3日続伸し、0.38%高の4402.41ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約7%減少し、概算で801億6600万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は2億200万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明が9月の利上げを明示しなかったことを好感し、ダウ平均が続伸。良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄り付いた。上海市場は動きが不安定で、取引終了間際に急落。こうした本土市場の動きを嫌気し、香港市場では本土系の金融株が売られ、主要指数は上げ幅を縮小。ハンセン指数とH株指数は前場で下げに転じ、本日の安値圏で引けた。レッドチップ指数は時価総額の大きな通信株や政府系コングロマリットなどが堅調だったことで、小幅高で終了した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系保険株の下げが目立った。中国人寿保険(02628.HK)が下落率1位の2.52%安だったほか、平安保険(02318.HK)が同5位の1.64%安。本土市場の大幅調整を受け、保険会社による投資の売り越しを控えるよう政府からの指示が出たとの報道が流れ、これが嫌気されたもようだ。神華能源(01088.HK)は中国会計基準の15年6月中間決算が大幅減益となったことを嫌気し、下落率2位の2.26%安だった。本土系の銀行株はいずれも軟調。マカオのカジノ株は反落し、銀河娯楽(00027.HK)が1.45%安、サンズチャイナ(01928.HK)が0.15%安だった。

 幅広い銘柄が下落するなか、崑崙能源(00135.HK)が2.67%高と続伸し、2日連続で上昇率1位。通信株はそろって堅調で、中国移動(00941.HK)が上昇率3位の1.06%高だったほか、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が0.18%高。政府系コングロマリットの上昇も目立ち、華潤グループでは華潤電力控股(00836.HK)が上昇率2位の1.54%高、華潤置地(01109.HK)が同4位の0.93%高、華潤創業(00291.HK)が0.60%高。そのほかでは、中信グループの中国中信(00267.HK)が0.87%高、招商局グループの招商局国際(00144.HK)が0.17%高。また、米国の利上げ懸念が和らいだことを受け、主力の香港系不動産株が堅調だった。(中国部・千原)

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