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【8月3日の中国本土市場】

2015.08.03 17:30

 主要指数はそろって下落。上海市場はいずれも3日続落し、上海総合指数が前営業日比1.11%安の3622.90ポイント、A株指数が1.09%安の3795.90ポイント、B株指数が5.50%安の332.00ポイント。深セン市場はA株指数が3日続落し、2.72%安の2147.56ポイント。B株指数は反落し、2.09%安の1207.65ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約3%減少し、概算で8483億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じ、売越額は21億3700万元だった。

 1日に発表された7月のCFLP製造業PMIは景況判断の分かれ目となる50ちょうどで、市場予想や6月の値をわずかに下回った。本日発表の7月の財新中国製造業PMI(確定値)は47.8となり、速報値から下方修正されたうえ、市場予想や6月の数値に比べ低下した。景況感の悪化を背景に、上海総合指数は寄り付きから幅広い銘柄が売られた。3600ポイントを割り込んで前場を終了。後場の終盤で下げ幅を縮め、終値での3600ポイント割れを回避した。

 上海市場と深セン市場のいずれも全体の6割あまりの銘柄が下落。手控えムードが強く、両市場合計の売買代金は2営業日連続で1兆元の大台を割り込んだ。こうしたなか時価総額の大きな銀行株が総じて堅調で、上海総合指数を下支えした。大型銀行では中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.48%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が2.03%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.82%高。中堅銀行や地方銀行では招商銀行'A'(600036.SS)が4.56%高、南京銀行(601009.SS)が3.88%高、浦東発展銀行(600000.SS)が3.18%高だった。2022年冬季五輪の開催地が北京市に決まり、同市を中心とした京津冀地区(北京、天津、河北省)開発の関連銘柄が堅調。華夏幸福基業(600340.SS)が5.53%高、ホウ大汽貿(601258.SS)が5.20%高だった。建設投資や建材需要の回復期待から、セメント関連株も買われ、青松建材化工(600425.SS)と華新セメント'A'(600801.SS)がストップ高。

 上海B株市場は幅広い銘柄が売られ、値上がりは1銘柄のみ。華新セメント(900933.SS)がA株に連れ高し、2.18%高だった。一方、A株を上場していない純粋B株の下げが目立ち、大化集団大連化工(900951.SS)、上海錦江国際トラベル(900929.SS)がストップ安。深センB株市場も幅広い銘柄が下落し、上昇したのは4銘柄だけだった。(中国部・千原)

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