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【8月11日の香港市場】

2015.08.11 18:28

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は小幅に続落し、前日比0.09%安の2万4498.21ポイント。H株指数は3日ぶりに小反落し、0.23%安の1万1264.64ポイント。レッドチップ指数は3日続伸し、0.98%高の4482.55ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約20%増加し、概算で961億200万HKドル。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は5億5700万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、中国の株高や米企業の大型買収などを材料に、ダウ平均が8日ぶりに大幅反発。外部環境の好転を受け、香港の主要指数は高く寄り付いた。一方、上海市場では銀行などの大型株が重荷となり、上海総合指数は一進一退。これが香港市場での本土系銀行株の売りにつながり、ハンセン指数とH株指数は上げ幅を縮小し、終盤で下げに転じた。レッドチップ指数は原油株や不動産株などが買われた影響で、堅調に推移した。売買代金は大幅に回復し、2週ぶりに900億HKドルを超えた。

 中国人民銀行(中央銀行)が今朝発表した7月の金融統計は、マネーサプライM2の伸びと人民元建て貸出純増額が市場予想を大きく上回った。こうしたなか、人民元の対米ドル基準値が、前日に比べ2%近く元安に動いた。人民銀が基準値の決定方法を変更したことが原因。変更の背景には、基準値と外為市場レートの乖離がある。本日から基準値は外為市場の前日終値を参考に形成することになり、これが大幅な変動につながった。突然の大幅元安で、国内外の市場に動揺が広がった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、原油相場の反発を好感し、中国海洋石油(00883.HK)が上昇率2位の4.08%高。貸出純増額の上振れを好感し、本土系不動産株の中国海外発展(00688.HK)が同3位の3.69%高、華潤置地(01109.HK)が0.70%高。パソコン大手の聯想集団(00992.HK)は元安が輸出事業の追い風になるとの見方から、同4位の2.86%高だった。このほか通信株や消費関連株の上昇が目立った。一方、原油相場の反発を嫌気し、国泰航空(00293.HK)が下落率1位の2.03%安。さらなる元安への警戒感から、本土にも事業資産を保有する香港系の不動産株や公益株が軟調。長江地産(01113.HK)が同2位の1.77%安、長江和記(00001.HK)が同3位の1.46%安。元安で本土からの観光客の消費が落ち込むとの見方も広がり、カジノの銀河娯楽(00027.HK)が1.21%安だった。

 そのほかでは、本土系航空株が大幅安。中国南方航空(01055.HK)が18.06%安、中国東方航空(00670.HK)が16.38%安、中国国際航空(00753.HK)が12.80%安。元安による外貨建て債務の負担増、原油高によるコスト増が懸念された。原料を輸入に頼る製紙メーカーも元安を嫌気し、玖龍紙業(02689.HK)が10.73%安、理文造紙(02314.HK)が7.00%安だった。(中国部・千原)

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