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【8月12日の中国本土市場】

2015.08.12 17:58

 主要指数はそろって下落した。上海市場は続落し、上海総合指数が前日比1.05%安の3886.31ポイント、A株指数が1.06%安の4071.60ポイント、B株指数が0.61%安の363.62ポイント。深セン市場はA株指数が4営業日ぶりに反落し、1.53%安の2353.45ポイントとなったほか、B株指数は0.95%安の1230.65ポイントと続落した。両市場の売買代金は前日比で約17%減少し、概算で1兆1038億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しに転じたが、売越額は7100万元にとどまった。

 本土市場は約6割の銘柄が値下がりした。上海総合指数は節目の3900ポイントを割り込んで安く寄り付くと、その後も概ね軟調に推移。国有企業改革への期待感や7月の金融統計の上振れなどが支えになり3900ポイント台に戻す場面もあったが、最終的に割り込んで引けた。中国人民銀行(中央銀行)が発表した人民元の基準レートは本日も前日比で1.6%の大幅な元安となった。さらにその後の外為市場でも人民元レートは大幅な元安で推移。これにより人民元の先安感が一段と強まり、中国経済の減速や資本流出への警戒感が重しとなった。加えて午後に発表された7月の消費・生産・投資の各統計も弱い内容。特に工業生産が大きく下振れし、地合いを悪くした。

 人民元安が悪材料視され、航空株が大幅続落。中国南方航空'A'(600029)が6.14%安、中国東方航空'A'(600115)が5.88%安、中国国際航空'A'(601111)が5.04%安と、大手3社がきつい下げとなった。振るわない経済指標を受けて、王府井デパート(600859)が7.48%安、大商(600694)が6.42%安、中央商場(600280)が5.51%安、小商品城(600415)が5.06%安など、流通セクターが下落。観光セクターは利食い売りに押され、黄山旅行開発'A'(600054)が4.78%安、中青旅(600138)が2.66%安だった。このほか、昨日に続いて銀行セクターが下落。人民元建て資産の価値低下も警戒され、中信銀行'A'(601998)が2.18%安、中国工商銀行'A'(601398)が1.43%安、中国農業銀行'A'(601288)が1.14%安に沈んだ。

 一方で上海市政府系の国有企業株が逆行高。デベロッパーが急騰し、上海金橋輸出加工区開発'A'(600639)がストップ高、上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663)が9.60%高、上海外高橋保税区開発'A'(600648)が8.17%高となった。国有企業改革の思惑買いはほかにも見られ、再編を進めている洛陽玻璃'A'(600876)が連日のストップ高。さらに、人民元の先安感を受けて金需要の増加が織り込まれ、金鉱株の山東ゴールド(600547)がストップ高だった。

 B株市場も引き続き戻り売りに押され、値下がり数は60を超えた。上海B株では航空大手の海南航空(900945)が人民元安を受けて続落し、4.94%安で下落率1位。人民元安を悪材料に、不動産株の江蘇新城不動産(900950)も2.72%安に沈んだ。一方で建材メーカーの上海匯麗建材(900939)がストップ高。上海市当局が実質筆頭株主の交代を承認したことが材料視された。深センB株では山東航空(200152)が7.13%安。上海B株を同様に航空株が下落率1位に沈んだ。(中国部・畦田)
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