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【8月13日の香港市場】

2015.08.13 18:29

 主要指数はまちまちだった。ハンセン指数は4営業日ぶりに小幅ながらも反発し、前日比0.42%高の2万4018.80ポイント。H株指数は3日ぶりの小反発で、0.34%高の1万1080.92ポイントだった。一方でレッドチップ指数は小幅続落で、0.64%安の4309.95ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約16%減少し、概算で868億700万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は4億7400万元の買い越しだった。

 人民元急落や弱い経済指標を背景とした中国ショックは本日も尾を引き、香港市場はやや神経質な相場展開になった。もっとも、前日の米国株市場でダウ平均が急落するも最終的に持ち直し、前営業日比ほぼ変わらずで大引け。これがパニック売りへのブレーキ役になり、香港の主要指数は狭いレンジで推移。最終的にハンセン、H株の両指数は小幅に反発し、レッドチップ指数はマイナス圏で引けた。中国人民銀行(中央銀行)が本日の緊急記者会見で、通貨安定に向けた為替介入の選択肢を強く示唆。追加の景気対策の観測も加わり、中国リスクがある程度和らぐと、投資家心理も幾分改善した。

 ネット大手のテンセント(00700.HK)が6.81%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。前日夜に発表した15年6月中間決算は引き続き2桁の増収増益となり、買い戻す動きが広がった。また、人民元安で前日売り込まれた本土系不動産株が反発。華潤置地(01109.HK)が2.88%高、同2位で続いた。同じく下げ過ぎ感に基づく押し目買いが石油株にも入り、中国石油天然気(00857.HK)が同3位の1.92%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.41%高、中国石油化工(00386.HK)が0.86%高。さらに人民元安で大幅続落していた航空株が持ち直し、全体の地合い改善にもつながった。このほか、ニューヨークの金先物相場が5日連続で上昇したことを受け、招金砿業(01818.HK)が8.10%高、中国黄金国際(02099.HK)が4.98%高、霊宝黄金(03330.HK)が3.46%高と、金鉱株が好調だった。

 一方でエレクトロニクス大手の聯想集団(00992.HK)が急落し、9.09%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。振るわない4-6月期決算に加え、大規模な人員削減計画が嫌気された。富智康集団(02038.HK)は大幅増益の中間決算を明らかにしたが、人民元安を背景とした主要取引先からの受注減少が警戒され、3.47%安で大引け。さらに天津市濱海区での大規模な工場爆発事故の影響が警戒され、天津地場系の銘柄が軟調。天津発展(00882.HK)は2.39%安に沈んだ。個別では民営のアルミ形材メーカーである中国忠旺控股(01333.HK)が12.38%安。海外調査機関が先月末に出した同社に関するネガティブレポートの内容を強く否定したが、投資家の警戒感は拭い切れず、売買再開後の本日は売り込まれた。(中国部・畦田)

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