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【8月18日の中国本土市場】

2015.08.18 17:15

 主要指数はいずれも大幅安。上海市場はいずれも4営業日ぶりの急反落で、上海総合指数が前日比6.14%安の3748.16ポイント、A株指数が6.14%安の3927.03ポイント、B株指数が6.89%安の346.52ポイント。深セン市場でもA株指数が同じく4日ぶりに急反落し、6.58%安の2275.29ポイントだった。B株指数は大幅に続落し、4.86%安の1181.57ポイント。両市場の売買代金は前日比で約17%増加し、概算で1兆3897億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は4億4200万元の売り越しだった。

 本土市場はほぼ全面安。1000前後の銘柄がストップ安に沈んだ。朝方の上海総合指数は瞬間的に4000ポイントの大台に乗せる場面もみられたが、概ね弱含む展開。そして後場で下げ足を速め、大引けにかけて急落した。終値は3800ポイントすら割り込み、先々週末の水準まで後退。本日の急落の背景について、市場では、◆一時的にせよ4000ポイントを回復したことで達成感が広がり、個人投資家が利益確定売りに走った、◆7月の株式口座統計で預り残高10万元以上の口座数が大幅減となったことが明らかになり、個人投資家のダメージの大きさがあらためて浮き彫りになった、◆投信統計でも7月に株式型投資信託の資産規模が大きく縮小したことが判明し、機関投資家のマインド低下が警戒された、◆指数先物のSQを今週末に控えて警戒感が強まるなか、指数の大台回復がかえって戻り売りを膨らませた、◆天津市で発生した爆発事故の余波は続き、連日のメディア報道で投資家心理が悪化、さらに爆発事故によるマクロ経済への悪影響が警戒された―――などが浮上。実際はこれらの要因が重なり合い、売りが売りを呼ぶ悪循環に陥ったとみられる。

 先週の相場上昇をけん引した国有企業改革の関連株が軒並みストップ安。紫金砿業'A'(601899.SS)、宝山鋼鉄(600019.SS)、中煤能源'A'(601898.SS)、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)など、景気敏感セクターを中心に国有企業株にストップ安が続出した。足元好調だった上海市政府系の銘柄も多くがストップ安。上海外高橋保税区開発'A'(600648.SS)、上海陸家嘴金融貿易区開発'A'(600663.SS)、上海金橋輸出加工区開発'A'(600639.SS)と、地場系デベロッパー3社がいずれもストップ安に沈んだ。

 なお、A株急落に連れ安し、B株市場は全面安。上海B株では上海市政府系の銘柄に戻り売りが膨らみ、上海錦江国際トラベル(900929.SS)と上海外高橋保税区開発(900912.SS)、上海陽晨投資(900935.SS)がストップ安になった。また、錦州港務(900952.SS)は8.21%安。減収減益の中間決算に加え、同じ環渤海地区にある天津港周辺での爆発事故によるマイナス影響も懸念された。深センB株では地場系の中小型株が急落。深セン特区不動産(200029.SZ)や深セン紡織(200045.SZ)、深セン賽格(200058.SZ)などがストップ安で引けた。(中国部・畦田)

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