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【8月19日の中国本土市場】

2015.08.19 17:27

 主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも反発し、上海総合指数が前日比1.22%高の3794.10ポイント、A株指数は1.22%高の3974.98ポイント、B株指数は2.54%高の355.35ポイント。深セン市場はA株指数が反発し、2.19%高の2325.16ポイント。B株指数は3日ぶりに反発し、1.92%高の1204.30ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約18%減少し、概算で1兆1466億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は2億200万元だった。

 昨日の大幅安の流れを本日も引き継ぎ、上海総合指数は3700ポイントを割り込んで寄り付いた。朝方は徐々に下げ幅を縮め、3700ポイントを回復する場面もあったが、前場の中盤から再び売りが膨らみ、前引け間際に3600ポイントも割り込んだ。だが、ここで押し目買いが入り、後場に入ってからは一本調子で下げ幅を縮小。後場の中盤で3700ポイントを回復し、さらに上げに転じた。大引け間際に3800ポイントを回復し、本日の高値を付けたが、大台を維持できずに取引を終了した。上海市場の上昇銘柄は全体の8割近くに達した。深セン市場も全体の7割の銘柄が上昇した。

 一部の証券会社が空売り業務を再開したことに加え、指数先物の最終清算日を間近に控えていることが前半の幅広い売りにつながった。李克強首相が重要視する鉄道貨物輸送統計が、7月は前年同期比で大きく落ち込んだことも、景気先行き不安感を呼び起こしたもようだ。こうしたなか中国人民銀行(中央銀行)が一部の銀行に対して資金供給を実施したことが伝わったうえ、証券金融会社や政府の金融持ち株会社が多くの上場企業で大株主となっていることが明らかとなり、投資家心理が改善。株価対策継続への期待が高まり、本日のV字回復につながった。

 上海A株市場では、政府による買い支えが判明した銘柄が大幅高。証券金融会社が3位株主となった成都博瑞メディア(600880.SS)がストップ高。格力地産(600185.SS)も証券金融会社が10位株主以内に入っていることが明らかとなり、7.48%高だった。幅広い銘柄が買われるなか、南沙諸島を含む海南省三沙市の関連株、チベット関連株、ビッグデータ関連株、鉄鋼株などの上昇が目立った。ただ、主力の大手銀行株、二大石油株は軟調だった。

 上海B株市場は全面高。深センB株市場も幅広い銘柄が上昇し、値下がりは無錫威孚高科技(200581.SZ)の0.80%安だけだった。(中国部・千原)

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