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【8月24日の香港市場】

2015.08.24 18:28

 主要指数はいずれも急落。ハンセン指数は前営業日比5.16%安の2万1251.57ポイント、H株指数は5.81%安の9602.29ポイントと7営業日連続で下げた。レッドチップ指数は6日続落となり、5.63%安の3825.42ポイント。メインボードの売買代金は先週末比で約18%増加し、概算で1389億7100万HKドル。約6週ぶりの大商いだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は売り越しに転じ、売越額は1億1800万元だった。

 週明けの香港市場はリスクオフ一色の展開。個別銘柄のファンダメンタルを無視したパニック売りが膨らみ、ほぼ全面安で引けた。主要指数は大幅安で寄り付くと、その後も安値圏で低迷。ハンセン指数は下値のめどもつかないなか、約1年5カ月ぶりの安値で大引け。1158ポイントもの下落幅は今年2番目の大きさだった。また、本日の上海総合指数は記録的な下げ幅を記録。A株急落に引きずられ、H株指数も約1年3カ月ぶりに1万ポイントの大台を割り込んだ。想定を超える中国経済の減速が警戒され、世界的にリスクオフが一段と加速。この中で先週末の米国株市場でダウ平均が今年最大の下げ幅を更新したことで、一連の株安・景気減速が中国にとどまらず、世界各国に波及するとの警戒感を高めた。海外勢の投資マインドは一段と冷え込み、押し目買いも限られた。

 世界的な景気低迷の可能性も浮上し、国際商品相場は大幅安。これに資源・エネルギー株の多くが連れ安した。崑崙能源(00135.HK)が9営業日続落し、17.99%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。三大石油株も中国海洋石油(00883.HK)が8.16%安、中国石油天然気(00857.HK)が4.22%安、中国石油化工(00386.HK)が3.01%安と続落し、全体の地合いを冷やした。鉱山企業の新疆新キン砿業(03833.HK)は赤字転落の中間決算も加わり、11.45%安で大引け。また、足元の株価急落の影響が警戒され、金融セクターが大幅安。保険株は運用環境の悪化が織り込まれ、平安保険(02318.HK)が7.73%安、中国人寿保険(02628.HK)が5.44%安。銀行の信用リスクや流動性の悪化が警戒され、最大手の中国工商銀行(01398.HK)ですら4.66%安。証券株も売り込まれ、大幅増益の中間決算を発表した広発証券(01776.HK)でも16.54%安に沈んだ。

 このほか、国有企業改革のテーマ株が大幅安。中国航空工業国際(00232.HK)が24.73%安、中国航天国際(00031.HK)が15.88%安、中国航天万源(01185.HK)が15.71%安、中航国際控股(00161.HK)が13.63%安など、航空宇宙関連の大型国有企業傘下の銘柄が調整した。

 一方で堅調な中間決算が好感され、瑞声科技(02018.HK)が2.26%高。スマートフォン関連の受注回復も織り込まれた。電力株の華電福新能源(00816.HK)も2桁増益の中間決算を手がかりに、6.13%高。また、国有系の大型コングロマリットである中国中信(00267.HK)が0.28%高で大引け。大幅増益の中間決算がサプライズとなり、地合いの悪さの中でも終値をかろうじてプラス圏に乗せた。(中国部・畦田)

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