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【8月26日の香港市場】

2015.08.26 18:19

 主要指数はいずれも下落した。前日に久しぶりに反発したハンセン指数だが、本日は前日比1.51%安の2万1080.39ポイントと反落。そしてH株指数は9日続落し、0.90%安の9427.93ポイント。レッドチップ指数は8日続落し、0.52%安の3800.11ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約2割減少し、概算で1088億9000万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は1億1500万元だった。

 前日の取引終了後に中国人民銀行(中央銀行)が基準金利と預金準備率を同時に引き下げると発表。連日の株価急落を受けて中国当局がようやく政策を打ち出したが、その後の米国市場ではダウ平均が続落した。追加金融緩和でも流れを止められなかったことが投資家心理を冷やすと、本日の香港市場は引き続き売りに押された。前場のハンセン指数は概ねマイナス圏で推移。後場寄りで騰勢を強めたが、その後はA株市場の失速に引きずられ、上げ幅を縮小。後場半ばで下げに転じると、取引終了間際に一段安となった。H株、レッドチップの両指数も後場でプラス圏を維持できず、続落して大引け。中国経済の根強い不透明感に加え、人民元安や企業業績の減速感などが重しとなった。

 康師傅(00322.HK)が4.66%安、中国旺旺(00151.HK)が4.58%安で、台湾系の食品大手2社がハンセン指数構成銘柄の下落率3、4位。両社とも中間期で減収減益となっており、これが嫌気された。ディフェンシブな内需系セクターが概ねさえず、トイレタリー製品大手の恒安国際(01044.HK)が同2位の5.08%安。サプライズに乏しい中間決算内容に加え、人民元安による原材料コスト増が懸念された。また、中国経済の減速を警戒し、景気敏感セクターも総じて続落した。鉄鋼大手の馬鞍山鋼鉄(00323.HK)は1-9月期も赤字を計上する見通しで、2.92%安。建材大手の中国建材(03323.HK)は前日に大幅減益の中間決算を明らかにしており、4.57%安とさえない。

 もっとも連日の急落で割安感がかなり鮮明だったエネルギー株は、一部に押し目買いが入った。崑崙能源(00135.HK)が3.47%高、神華能源(01088.HK)が2.52%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.89%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1~3位。利下げや原油安による恩恵が織り込まれ、ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が3.83%高、正通汽車(01728.HK)が3.78%高、BYD(01211.HK)が2.08%高など、自動車株が堅調だった。(中国部・畦田)

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