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【8月27日の中国本土市場】

2015.08.27 17:55

 主要指数はA株が6営業日ぶりに上昇。B株は続伸した。上海市場は大幅高となり、上海総合指数が前日比5.33%高の3083.59ポイント、A株指数が5.34%高の3230.40ポイント、B株指数が5.16%高の293.48ポイント。深セン市場も同様で、A株指数が3.33%高の1832.57ポイント、B株指数が2.28%高の1053.84ポイント。なお、両市場の売買代金は前日に比べて約14%減少し、概算で7653億元にとどまった。さらに「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は49億元に達し、4日連続の大商い。海外勢による押し目買いも続いた。

 前日の米国株市場ではダウ平均が大幅に反発。これにより世界同時株安の警戒感が和らぐと、本日の本土市場は自律反発狙いの買い戻しが急増。上海総合指数は高く寄り付き、もみ合いを経て前場半ばで3000ポイントの大台を回復した。もっとも、買い一巡後は戻り売りの圧力も拡大。連日の株価急落や景気先行きの不透明感を背景に個人の多くは投資家心理が冷え込んでおり、その後は不安定な値動きとなった。そして後場の中盤から再び下値模索の展開となり、一時的にマイナス圏に転落。それでもこれをきっかけに機関投資家の押し目買いが膨らむと、公的マネーも流入したとみられ、大型株主導で指数は一転して急伸。大引けまでの凡そ45分間で180ポイント近くも上昇し、3日ぶりに3000ポイントの大台を回復した。

 本日の急反発の背景に関しては、外部環境の改善に加え、現地では、◆今週は基準金利と預金準備率の同時引き下げ、公開市場操作を通じた資金供給など金融緩和が矢継ぎ早に強化され、これにより市中金利が低下するなど一定の効果も出てきた、◆取引所が指数先物をめぐる違法取引の監督強化を進め、市場に安心感が広がった、◆年金基金の株式投資に関する政府高官の記者会見が明日に開かれることとなり、長期マネー流入の期待感が出てきた、◆決算発表シーズンのなか、好業績の銘柄までも連日にわたり急落しており、大型株を中心に下げ過ぎ感が意識され始めた―――などが指摘されている。

 大型金融株の多くが急伸し、指数の上昇をけん引。中信銀行'A'(601998.SS)、中国人寿保険'A'(601628.SS)、平安保険'A'(601318.SS)、華泰証券'A'(601688.SS)などがストップ高で引け、まもなく決算を発表する銀行最大手の中国工商銀行'A'(601398.SS)も4.69%高となった。また、石油大手の中国石油化工'A'(600028.SS)が発表した中間決算は1-3月期に比べて減益率が大幅に縮小。これを手がかりに3.93%高と買われた。中海油田服務'A'(601808.SS)が4.27%高、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.33%高と、他の石油株も反発。追加的な財政出動の観測から、建設セクターも急反発。上海トンネル(600820.SS)、中国鉄建'A'(601186.SS)、中国中鉄'A'(601390.SS)がストップ高となった。

 B株市場もA株に連れ高となり、値下がりは本鋼板材(200761.SZ)だけだった。上海B株では上海市政府系の銘柄が急反発。資産再編の最終プランを明らかにした上海儀電電子(900901.SS)は6.56%高と切り返した。深センB株では自社株買いを好感し、無錫威孚高科技(200581.SZ)が3.40%高となった。(中国部・畦田)

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