内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

【9月10日の中国本土市場】

2015.09.10 17:40

 主要指数はいずれも反落した。上海市場は上海総合指数が前日比1.39%安の3197.89ポイント、A株指数が1.39%安の3350.18ポイントと、3日ぶりに下落。B株指数は1.25%安の303.54ポイントと4営業日ぶり反落した。深セン市場も4日ぶりに下落し、A株指数が1.58%安の185145ポイント、B株指数が0.50%安の1078.35ポイント。両市場の売買代金は前日比で3割近くも減少。概算で6106億元にとどまった。一方で「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は31億7100万元に達した。

 本土市場は7割弱の銘柄が値下がりした。幅広いセクターに戻り売りが広がり、上海総合指数はマイナス圏で推移。後場半ばで騰勢を回復するかとみられたが、結局は失速し、大引けにかけて再び3200ポイントを割り込んだ。本日発表された8月のPPI(生産者物価指数)は事前予想を超える下落率を記録。CPI(消費者物価指数)も豚肉価格を除くと低い伸びにとどまるとみられ、デフレ懸念が全体の地合いを冷やした。さらに本日の人民元基準レートや市場レートがいずれも元安に傾いたことも悪材料視された。

 福田汽車(600166.SS)が4.05%安、国機汽車(600335.SS)が2.94%安、華域汽車(600741.SS)が1.60%安など、自動車株が低迷。8月の自動車販売台数が前年同月比で3%減にとどまったことが嫌気された。原油相場の続落が警戒され、中国石化上海石油化工'A'(600688.SS)が6.18%安、中石化石油工程技術服務'A'(600871.SS)が5.23%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.88%安など、石油株が反落。前日に急騰した鉄鋼セクターには戻り売りが膨らんだ。宝山鋼鉄(600019.SS)が2.26%安、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が1.11%安。また、1カ月以上ぶりに売買を再開した重慶鋼鉄'A'(601005.SS)が9.75%安に沈んだ。大規模な増資計画が悪材料になったもよう。さらに、証券保証金が先週に再び純流出に転じたことが伝わり、国金証券(600109.SS)が3.69%安、中信証券'A'(600030.SS)が3.38%安など、証券セクターもさえない。

 一方で追加金融緩和の観測から、銀行セクターがしっかり。招商銀行'A'(600036.SS)が3.22%高、中国民生銀行'A'(600016.SS)が1.41%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が0.72%高など比較的堅調で、指数を下支えした。個別では当局に資産買収計画の承認を受けた上海鼎立科技'A'(600614.SS)が8.41%高。

 なお、B株市場もA株に連れ安。戻り売りの圧力が強まり、多くの銘柄が反落した。人民元安が響き、海南航空(900945.SS)が下落率1位の3.74%安。弱いPPIを受け、恒天凱馬(900953.SS)が3.11%安、大化集団大連化工(900951.SS)が2.86%安と、製造セクターもさえない。深センB株も幅広い銘柄が調整。もっとも、仏山照明(200541.SZ)は最終支配者が交代する見通しとなり、ストップ高で引けた。(中国部・畦田)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。