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【10月5日の香港市場】

2015.10.05 18:02

 週明けの香港市場は、主要指数がいずれも3日続伸。ハンセン指数は前営業日比1.62%高の2万1854.50ポイント、H株指数は2.03%高の9883.71ポイント、レッドチップ指数は0.52%高の4063.23ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約17%減少し、概算で759億1800万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は中国本土の国慶節連休にともない10月7日まで停止し、8日から再開する予定。

 先週末のニューヨーク市場は、米雇用統計の下振れで利上げ観測が後退したことを受け、ダウ平均が大幅反発。外部環境の改善を受け、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付き、その後も安定的に推移した。中国本土が7日まで祝日であることから投資家はリスクを取りづらく、商いは閑散。売買代金は4営業日ぶりに800億HKドルを下回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が続伸し、銀河娯楽(00027.HK)が上昇率2位の5.29%高だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が3.43%高。マカオに対する複数の経済支援が計画されていると、中央政府の駐マカオ連絡事務所の主任が発言したことが、引き続き材料視された。なお、10月1~4日にマカオを訪問した中国本土住民は、前年同期比で約7.8%増加したという。

 祝日消費への期待から、消費関連株の上昇も目立った。康師傅(00322.HK)が上昇率1位の5.63%高、百麗国際(01880.HK)が同3位の5.00%高。また、先週末の下落率1位だった利豊(00494.HK)が反発し、本日は3.43%高だった。テンセント(00700.HK)は韓国でのインターネット銀行の共同設立計画が本日も材料視され、3.09%高だった。米国の利上げ観測が後退したことを受け、香港ドル金利の上昇も遠のいたとの見方が広がり、香港系不動産株なども堅調だった。

 先週末は大幅高となった自動車株は利益確定売りに押されて反落。吉利汽車(00175.HK)が3.88%安、長城汽車(02333.HK)が2.37%安だった。香港を訪問した海外からの観光客について、10月1~3日は前年同期比9.8%増だったと報道され、インバウンド消費への期待から、莎莎国際(00178.HK)が6.00%高となった。(中国部・千原)

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