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【10月6日の香港市場】

2015.10.06 18:23

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.10%安の2万1831.62ポイント、レッドチップ指数は1.02%安の4021.49ポイントとなり、いずれも4日ぶりに反落。H株指数は4日続伸し、0.48%高の9931.53ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約3%増加し、概算で783億1400万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は中国本土の国慶節連休にともない10月7日まで停止し、8日から再開する予定。

 前日のニューヨーク市場は、利上げが来年にずれ込むとの見方を背景に、ダウ平均が大幅続伸。良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は高く寄り付いた。ハンセン指数が始値を2万2000ポイントに乗せたほか、H株指数も1万ポイント台でスタートした。だが、昨日まで3日続伸していたことから、徐々に上げ幅が縮小。ハンセン指数とH株は前場で大台を割り込んだ。ダウ平均先物が軟調に推移したことも逆風となり、いずれの指数も下げに転じた。本土系の石油株、保険株、銀行株に支えられ、H株指数は小幅高で引けたが、そのほかの指数は反落した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が大幅に続伸。サンズチャイナ(01928.HK)が8.59%高、銀河娯楽(00027.HK)が3.93%高となり、上昇率1~2位に並んだ。マカオに対する複数の経済支援が計画されていると、中央政府の駐マカオ連絡事務所の主任が発言したことが、引き続き材料視された。

 本土系石油株も大幅高となり、中国石油天然気(00857.HK)が上昇率3位の3.04%高だったほか、中国石油化工(00386.HK)が1.58%高、中国海洋石油(00883.HK)が1.45%高。ロシアとサウジアラビアがエネルギー問題で協議すると伝わり、これが減産交渉との見方から原油相場が上昇したことを好感した。また、サウジアラムコが中国の石油会社から数十億米ドルの資産を買収する計画というニュースも流れ、これも材料視された。

 昨日に続いて連休商戦への期待から、消費関連株が堅調。蒙牛乳業(02319.HK)が2.87%高、台湾系食品会社の康師傅(00322.HK)が1.48%高、女性靴の百麗国際(01880.HK)が1.12%高。このほか本土系の保険株や銀行株もしっかり。

 一方、値下がり銘柄では、本土系不動産株の中国海外発展(00688.HK)が下落率2位の3.19%安だったほか、華潤置地(01109.HK)が2.00%安。中国人民銀行(中央銀行)が実施した7-9月期の都市住民アンケート調査で、半数近くの人が目下の住宅価格は受け容れられないほど高いと回答したことが分かり、不動産政策が再び引き締めに向かうことへの警戒感が強まった。

 また、華潤創業(00291.HK)が下落率3位の3.12%安。汚職容疑で逮捕された親会社の前会長について、現任の会長が激しく罵倒。穏やかな人物として知られる現会長から厳しい言葉が飛び出したことを受け、前会長による汚職が非常に深刻なのではないかという不安が高まったもようだ。このほかでは本土系の通信株や香港地場系銘柄の下げが目立った。

 マラリア治療での貢献が評価され、中国の女性薬学者がノーベル医学生理学賞を受賞。自然科学の分野で中国人がノーベル賞を受賞するのは初めてことであり、この快挙を材料に医薬関連の銘柄が買われた。復星医薬'H'(02196.HK)が5.16%高、広州白雲山医薬(00874.HK)が4.87%高だった。(中国部・千原)

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