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【10月20日の香港市場】

2015.10.20 18:24

 主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は前日比0.37%安の2万2989.22ポイント、H株指数は0.36%安の1万649.45ポイントと、そろって4日ぶりに小反落。レッドチップ指数も反落し、0.43%安の4267.17ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約2%減少し、概算で657億2300万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は3億300万元に増加した。なお、明日の香港市場は重陽節(旧暦9月9日)の祝日で休場となり、「港股通」も中止される。

 前日のニューヨーク市場は、ダウ平均が小幅に3日続伸。中国の7-9月期の経済成長率が7%を下回ったことが重荷となったが、米国の利上げ先送り観測を手がかりに、ダウ平均は取引終了間際に上げに転じた。外国人投資家の商いが活発な香港市場では、上海市場とは対照的に、中国経済への警戒感が強く、ハンセン指数は始値で2万3000ポイントを割った。その後もマイナス圏での値動きに終始。大台まで戻せず、小幅安で引けた。終値は3日ぶりに2万3000ポイントを下回った。中国本土では経済対策などへの期待感が高まっているが、外国人投資家は慎重な姿勢を崩していないもよう。売買代金は3日連続で前日比マイナスとなった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー株の下げが目立った。石炭最大手の神華能源(01088.HK)は1-9月の生産量が前年同期比で約10%減少し、販売量も2割近く落ち込んだことを嫌気し、下落率2位の2.95%安。石油株も売られ、中国石油天然気(00857.HK)が1.54%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.50%安、中国石油化工(00386.HK)が0.86%安。中国の経済成長の鈍化にともなう需要減退やイランが石油輸出を再開するとの見方を背景に、原油相場が下落したことが嫌気された。昨日の下落率1位だったサンズチャイナ(01928.HK)が続落し、本日は同3位の2.27%安。マカオのカジノ株が底打ちしたとの観測は楽観的すぎるとアナリストが指摘し、売りに押された。昨日の上昇率1位だった招商局国際(00144.HK)が反落し、本日は下落率4位の2.19%安だった。一方、上海市場が反発したことを背景に、中国本土系の保険株が堅調だったほか、銀行株の一角がしっかり。

 そのほかの銘柄では、華能国際電力(00902.HK)が7-9月の発電量が2ケタ増となったことを受けて2.25%高。恒大健康産業(00708.HK)は海南省のメディカルツーリズム(医療観光)用地を取得することを材料に18.43%高だった。(中国部・千原)

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