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四環医薬、売買再開に向けた進ちょく状況

2015.10.29 15:04

 四環医薬(00460.HK)は29日、同社株の売買再開に向けた進ちょく状況を明らかにした。売買再開の第一の条件である第三者機関による調査はすでに完了。これによると、製品販売価格の吊り上げの背景には、過去の買収や当局の検査などがあったと指摘。流通業者への資金提供はその価格吊り上げの補償にあたり、個人の口座が使われていたほか、賄賂の疑惑でも、一部その可能性がある事例が見つかったという。これを受け、第三者機関は改善意見を提出し、同社もこれに同意。改善に取り組み、定期的にその状況を確認しているという。

 さらに第二の条件である十分な財務・内部管理制度の証明についても、顧問による内部管理スキームに基づく審査が完了し、重大な欠陥は見つからなかったと説明している。残りの条件である決算発表の完了では、すでに2014年12月本決算を開示済み。経営陣は監査法人による意見差控に対し、見解を述べている。さらに2015年8月には2015年6月中間決算を明らかにした。

 こうした状況を踏まえ、同社は香港証取に売買再開を申請。これに対し、香港証取は第一の条件がクリアされていないと判断。価格吊り上げ、流通業者への資金提供、賄賂をめぐる同社の対応は不十分とし、質問リストを送って直接回答を求めるという。香港証取はその結果をみて、売買再開の是非を判断するとしている。

 なお、同社株は2015年3月27日に売買停止となっている。

(同件につきましては、2015年9月3日付「売買再開に向けた進ちょく状況」、2015年8月3日付「監査意見差控で売買停止継続に」、2015年6月9日付「決算発表がさらに遅延」、2015年4月21日付「売買停止は会計処理の問題が原因」、2015年3月30日付「決算発表の遅延で売買停止に」をご参照ください)
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/10/29)

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