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【11月9日の中国本土市場】

2015.11.09 17:32

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が前営業日比1.58%高の3646.88ポイント、A株指数が1.58%高の3819.44ポイントと、そろって4日続伸。B株指数は5日続伸し、1.29%高の374.19ポイント。深セン市場はいずれも4日続伸し、A株指数が1.82%高の2293.26ポイント、B株指数が0.53%高の1190.81ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約17%増加し、概算で1兆3682億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は12億7800万元だった。

 上海総合指数は先週後半にかけて大幅に3日続伸していた反動から、本日は幅広い銘柄で売りが先行。上海総合指数は小幅安で寄り付いた。だが、時価総額の大きな銀行株や証券株が大幅高となり、下落銘柄が多いにもかかわらず、上海総合指数は上げ幅を拡大した。証券株は後場で軟調となったが、地合いの改善を受けて中小型株の一角に買いが入り、その後も上海総合指数は堅調に推移した。終値で3600ポイントを回復するのは、今年8月20日以来。少数の大型株が上昇をけん引したことから、上海市場の上昇銘柄は全体の6割未満にとどまった。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割半だった。ただ、商いは引き続き活況で、両市場合計の売買代金は3日連続で1兆元を上回った。

 先週金曜日に中国証券監督管理委員会(CSRC)がIPO(新規公開)の再開を発表。先ごろの株価暴落でIPOが一時停止となった28社のうち、10社が今月中に上場する計画という。IPOは需給関係を悪化させることから、中国では一般的に大きな悪材料と受けとめられるが、今回の再開にともない当局は制度を改善。これまでは予定調達額をはるかに上回る応募資金が発行前に払い込まれ、抽選の後に外れ分が還付されるという仕組みだったため、IPOのたびに株式の需給関係悪化や銀行の流動性低下が起きていた。だが、新しい制度では発行前の応募資金の払い込みがなくなり、需給悪化や流動性低下の問題が大幅に解消される見込み。このほかの分野にも改善が施され、IPOの再開に対する懸念が払しょくされたもようだ。

 大きな不安材料がなくなり、これまで割安で放置されていた銀行株が大幅高。四大銀行では中国建設銀行'A'(601939.SS)が4.56%高、中国銀行'A'(601988.SS)が4.48%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が4.06%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が3.22%高。中堅銀行の一角は上昇率がさらに高く、中信銀行'A'(601998.SS)がストップ高、中国光大銀行'A'(601818.SS)が9.69%高だった。IPOにともなう銀行の流動性低下と短期金利の上昇という問題が解消される見込みであることも追い風となった。

 上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割あまりに達した。A株を上場していない純粋B株の上昇が本日も目立ち、黄石東貝電器(900956.SS)が上昇率1位の9.64%高、上海陽晨投資(900935.SS)が同4位の4.95%高、上海匯麗建材(900939.SS)が同5位の4.15%高だった。一方、深センB株市場の上昇銘柄は全体の5割半にとどまった。(中国部・千原)

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