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【11月16日の中国本土市場】

2015.11.16 17:52

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.72%高の3606.95ポイント、A株指数が0.73%高の3777.32ポイントと、3営業日ぶりに反発した。B株指数は小幅に10日続伸し、0.12%高の377.71ポイント。深セン市場はA株指数が2.06%高の2355.61ポイントと反発。B株指数は3日ぶりの小反発で、0.39%高の1197.85ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約2割減少し、概算で9087億元。8日ぶりに1兆元を割り込んだ。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り買いがほぼ拮抗。最終的に900万元の売り越しとなった。

 先週末にパリで発生した同時多発テロ事件を受け、地政学的リスクが拡大。国内要因をみても、当局が信用取引の保証金比率の引き上げを決定。加えて85社がIPO(新規公開)の目論見書を明らかにし、近く上場予定の28社の募集では引き続き巨額の資金が凍結される見通しになった。一連の証券引き締め、需給悪化の観測が投資家心理を冷やした。さらに、証券当局のナンバー2が汚職で摘発されたことも嫌気され、週明けの上海総合指数は安くスタート。もっとも、売り一巡後は買い戻す動きが広がり、指数は下げ幅を縮小。そして大引けにかけて上げに転じると、3600ポイントを再び回復して引けた。米国の財務長官やIMF(国際通貨基金)のトップが人民元の特別引出権(SDR)通貨への採用を支持したことで人民元相場が上昇。また、MSCI中国A株指数の構成銘柄の大幅増なども好感され、新規マネーの流入や景気対策への期待感などを支えに、後場で切り返した。

 両市場全体では7割以上の銘柄が上昇。電力設備セクターが堅調で、風范電力設備(601700.SS)がストップ高、上海置信電気(600517.SS)が9.49%高、上海機電'A'(600835.SS)が9.10%高などと買われた。東方通信'A'(600776.SS)と烽火通信(600498.SS)がストップ高など、通信設備株も上昇した。個別では物流企業の中外運空運(600270.SS)が5.03%高。親会社の再編観測が好感された。一方でデレバレッジ(負債圧縮)的な証券政策や、証券当局ナンバー2の汚職事件の広がりが警戒され、証券セクターが低迷。中信証券'A'(600030.SS)が1.77%安、海通証券'A'(600837.SS)が1.69%安など、業界大手が軒並みさえない。

 B株市場も値上がり銘柄の方が多かった。一方で上海B株は大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が下落率1位の2.80%安に沈み、指数の足を引っ張った。深センB株では製紙大手の山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)が2.27%高。親会社による同社H株の買い増しが好感された。(中国部・畦田)

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