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【11月24日の中国本土市場】

2015.11.24 17:11

 主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.16%高の3616.11ポイント、A株指数が0.15%高の3786.95ポイント、B株指数が0.41%高の377.45ポイントだった。深セン市場はA株指数が1.39%高の2407.11ポイント、B株指数が0.33%高の1211.74ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約20%減少し、概算で8586億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は4億2400万元の買い越しだった。

 上海総合指数はV字回復した。小幅安で寄り付くと、すぐに3600ポイントを割り込み、下げ幅を拡大。前場の中盤で前日比1.30%安となり、本日の安値を付けた。IPO(新規公開)の再開や人民元安などが、投資家心理を悪化させた。前場の中盤から後場にかけて下げ幅を縮小。3600ポイントを回復し、取引終了間際に上げに転じた。上海市場は全体の半数の銘柄が上昇した。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割あまりに上った。様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は3日ぶりに1兆元を割り込んだ。

 上海A株市場では銀行株の多くが下落。銀行業全体の不良債権が2兆元近くに達し、不良債権比率が2%に達したという報道が嫌気された。一方で証券株が買われ、方正証券(601901.SS)が4.30%高、光大証券(601788.SS)が3.91%高。これまで証券会社の自己売買ポジションに対して買い越しを日々維持するよう義務づけられていたが、こうした規制が解除されるという報道が流れ、これが材料視された。このほかでは半導体株の上昇が目立ち、江蘇長電科技(600584.SS)がストップ高、上海貝嶺(600171.SS)が8.15%高だった。

 上海B株市場は全体の6割半の銘柄が上昇した。A株を上場していない純粋B株の上昇が目立ち、上海匯麗建材(900939.SS)が3.98%高、大化集団大連化工(900951.SS)が3.55%高となり、上昇率1~2位に並んだ。深センB株市場は全体の半数ほどの銘柄が上昇した。招商局地産控股(200024.SZ)は筆頭株主との株式交換計画が進展したことを受け、上昇率4位の1.77%高だった。また、方大集団(200055.SZ)はA株の第三者割当増資計画を材料に1.09%高だった。(中国部・千原)

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