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【12月2日の中国本土市場】

2015.12.02 17:43

 主要指数は深センA株を除いて3日続伸。上海市場は上海総合指数が前日比2.33%高の3536.90ポイント、A株指数が2.33%高の3703.48ポイントと急伸した。B株指数は0.30%高の383.52ポイント。深セン市場はA株指数が続落し、0.41%安の2290.57ポイント。一方のB株指数は0.62%高の1222.09ポイントだった。両市場の売買代金は8384億元で、前日とほぼ変わらず。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は久しぶりに売り越しとなり、売越額は3億3100万元だった。

 両市場全体では値下がり銘柄の方が多く、特に中小型株が多い深セン市場は約6割が下落した。IPO(新規公開)の募集中で需給関係が悪化。さらにIPOの登録制が早期に実現するとの観測が強まり、将来の需給悪化も警戒された。IT・メディアを含む成長株が調整。中国の景気減速なども投資家心理の重しになった。

 もっとも、大型株は全般的に堅調。後場で買われると、前場もみ合った上海総合指数も大引けにかけて順調に上げ幅を広げた。最終的に4営業日ぶりに3500ポイントを回復し、高値引け。国内外の長期マネー流入の観測が強まり、機関投資家の買い対象になりやすい大型優良株が値上がりした。特に北京銀行(601169.SS)や新華人寿保険'A'(601336.SS)、中国人寿保険'A'(601628.SS)、中信銀行'A'(601998.SS)がストップ高となるなど、金融セクターが好調で指数の上昇をけん引した。さらに大都市部を中心とする住宅市況の回復が織り込まれ、不動産株が連騰。保利房地産(600048.SS)が連日のストップ高となった。住宅着工数の増加を期待し、建材・建築・建機株などが連れ高。華新セメント'A'(600801.SS)がストップ高、中国建築(601668.SS)が6.38%高、三一重工(600031.SS)が6.66%高だった。

 B株市場は売り買いが拮抗。値下がり数がやや上回った。上海B株では繊維・アパレル株がさえず、上海海欣集団(900917.SS)が2.02%安、上海三毛企業(900922.SS)が1.97%安で、下落率1、2位。一方で大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が5.37%高と反発し、指数の上昇に寄与した。また、深セン市場でも大型株が堅調。特に酒造大手の安徽古井貢酒(200596.SZ)が2.61%高、張裕葡萄酒(200869.SZ)が1.77%高と買われ、指数を下支えした。(中国部・畦田)

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