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【12月4日の中国本土市場】

2015.12.04 17:27

 主要指数は深センB株を除いて下落した。上海市場はいずれも5日ぶりに反落し、上海総合指数が前日比1.66%安の3524.99ポイント、A株指数が1.67%安の3690.90ポイント、B株指数が0.45%安の385.16ポイント。深セン市場はA株指数が反落し、0.47%安の2336.64ポイント。B株指数は小幅に5日続伸し、0.23%高の1237.16ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約4%増加し、概算で8229億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3億4900万元の売り越しだった。

 上海総合指数は低く寄り付き、その後も徐々に下げ幅を拡大。本日の安値付近で引けた。上海市場は全体の6割の銘柄が下落した。深セン市場の下落銘柄は全体の5割だった。昨日まで4日続伸していたなか、ニューヨーク市場が大幅続落し、中国本土市場の地合いも悪化。米雇用統計の発表を控えていることも、投資家心理を慎重にさせた。こうしたなか中国証券監督管理委員会(CSRC)が10社のIPO(新規公開)を承認し、需給悪化懸念も高まった。

 上海A株市場では昨日堅調だった金融株が軟調。四大銀行株では中国建設銀行'A'(601939.SS)が4.05%安、中国銀行'A'(601988.SS)が3.91%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が3.49%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.19%安。中堅銀行や地方銀行も軒並み売られた。保険株も大幅安となり、新華人寿保険'A'(601336.SS)が4.14%安。二大石油株もそろって下落し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.72%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.14%安だった。売買代金が減少傾向を強めたことを嫌気し、証券株も売られた。

 上海B株市場の下落銘柄は全体の7割近くに上った。こうしたなか昨日に続いて純粋B株の上昇が目立った。上海陽晨投資(900935.SS)が上昇率1位の7.70%高、上海凌雲実業(900957.SS)が同2位の4.40%高だった。深センB株市場も全体の7割の銘柄が下落した。(中国部・千原)

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