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【12月7日の香港市場】

2015.12.07 17:41

 主要指数はいずれも小幅に3日続落。ハンセン指数は前営業日比0.14%安の2万2203.22ポイント、H株指数は0.36%安の9798.19ポイント、レッドチップ指数は0.59%安の4148.12ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で658億5300万HKドルにとどまった。先週末に比べ約14%減少し、再び700億HKドルを割り込む薄商い。「港股通」(上海経由の香港株投資)は9億6000万元の買い越しだった。

 週明けの香港市場は主要指数が概ね小動きに終始。ハンセン指数は小高く推移したが、上値が重く、大引け間際にマイナス圏に沈んだ。H株指数は先週末の終値付近で一進一退となり、小幅安で大引け。レッドチップ指数は基本的にマイナス圏でもみ合った。4日大引け後に発表された米国の雇用統計は市場予想を上回る強い内容となり、12月の利上げがほぼ確実な情勢となった。これにより金融政策の不透明感が後退すると、先週末のニューヨーク市場ではダウ平均が急伸。外部環境の改善が、本日の香港市場の支援材料になった。一方で米国が利上げに踏み切った場合、景気低迷に悩む香港も金融政策で追随を迫られるだけに、あらためて警戒感も浮上。また、今週発表される中国の経済指標の下振れリスク、石油輸出国機構(OPEC)総会での原油減産見送りによる原油相場の下落、世界的なテロ発生リスクなどが重しになり、香港市場は膠着感が鮮明な一日になった。

 米国経済の好調さが浮き彫りになり、エレクトロニクス世界大手の聯想集団(00992.HK)が1.30%高、大手商社の利豊(00494.HK)が0.56%高など、外需関連株が堅調だった。また、ニューヨーク金先物が大幅に上昇したことが伝わり、金鉱株が上昇。霊宝黄金(03330.HK)が11.40%高、紫金砿業(02899.HK)が6.15%高、招金砿業(01818.HK)が3.64%高と、動意付いた。習近平主席の南アフリカ訪問を通じ、両国が中国製原発の大型契約に合意。これが刺激材料になり、原発関連株が上昇した。中広核砿業(01164.HK)が3.22%高、中国広核新能源(01811.HK)が1.86%高。発電設備大手の上海電気(02727.HK)は大規模再編計画の詳細を発表し、約2カ月ぶりに売買を再開。原発関連の強化に努めることが明らかになり、4.78%高となった。

 一方で原油安を嫌気し、石油株が低迷。中国海洋石油(00883.HK)が4.86%安、中国石油化工(00386.HK)が2.70%安、中国石油天然気(00857.HK)が2.16%安と、三大石油株がハンセン指数構成銘柄の下落率1~3位を占めた。石炭業界の厳しい市況を受け、神華能源(01088.HK)が1.88%安、中煤能源(01898.HK)が1.25%安と、炭鉱株も下落。非鉄金属株の中信資源控股(01205.HK)は業績悪化見通しを手がかりに、3.52%安に沈んだ。不動産株は利益確定売りに押され、華潤置地(01109.HK)が1.99%安、中国海外発展(00688.HK)が1.63%安。住宅販売最大手の万科企業(02202.HK)は先週急騰した反動で、5.28%安で引けた。同社は公告を発表し、実業家の姚振華氏の傘下企業2社が短期間の集中的な買い増しにより、新たな筆頭株主になったことを明らかにしている。(中国部・畦田)

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