内藤証券

マーケット情報

お取扱商品のマーケット情報をご覧いただけます。

中国株ニュース 詳細

二大国有海運会社が統合へ、中遠集団側の概要

2015.12.14 14:22

 国有海運会社の中国遠洋運輸(集団)総公司(中遠集団)と中国海運(集団)総公司(中海集団)は11日、経営統合を目的に大規模な再編を実施すると発表した。再編を通じて規模拡大を目指すほか、両集団の重複・競合を回避し、事業の集約・分担を図ることで競争力を強化していくという。再編の概要を中遠集団傘下の上場企業からみると、以下の通りになる。

◆中国遠洋控股(01919.HK)の傘下にある中遠太平洋(01199.HK)は、コンテナリース事業担当子会社の全出資持分を77億8448万3300元、株主融資を2億8500万米ドルで中海集団傘下の中海コンテナ運輸(02866.HK)に譲渡する。これにより、中国遠洋控股は約1億7120万9000元の売却益を計上する見込み。同時に中遠太平洋はふ頭事業の強化を目的に、中海集団(中海コンテナ運輸を含む)のふ頭資産を76億3245万5300元で買収する予定。今後は両集団のふ頭運営部門を担当し、経営資源を集約していくという。

◆中国遠洋控股は親会社の中遠集団にバルク輸送事業を67億6807億2700万元で譲渡する計画。これにより14億6902万2000元の売却益を計上する見込み。一方で中海集団が展開しているコンテナサービス事業の担当全子会社を中海コンテナ運輸から買収する。買収額は11億4089万7000元を予定。さらに中海コンテナ運輸が保有する船舶・コンテナすべてをリース契約で使用するという。これにより、中国遠洋控股は両集団のコンテナ事業の担当企業として、経営規模を一段と高め、シェア拡大に努めていくという。

◆中遠国際控股(00517.HK)と中遠航運(600428.SS)の事業資産は現段階で再編の対象ではない。

 今回の情報開示のため、中国遠洋控股のA・H株、中遠太平洋と中遠国際控股、中遠航運の株式は2015年8月10日に売買停止となったが、中国遠洋控股のA株を除き、2015年12月14日に取引を再開した。
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/12/11)

一覧へ戻る

外国株式のリスク
外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
外国株式取引の手数料について
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
中国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
米国株の株価・企業情報などについて
株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。