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【12月28日の中国本土市場】

2015.12.28 17:11

 主要指数は急反落した。上海市場は上海総合指数が先週末比2.59%安の3533.77ポイント、A株指数が2.57%安の3699.30ポイント。B株指数は実に14営業日ぶりに急反落し、7.90%安の407.77ポイントに沈んだ。深セン市場はいずれも反落し、A株指数が2.16%安の2415.16ポイント、B株指数が4.87%安の1280.11ポイントだった。両市場の売買代金は先週末比で約3割増加し、概算で8973億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は香港のクリスマス休暇にともなう休場を経て、本日再開。約3500万元の買い越しだった。

 週明けの本土市場は約7割半の銘柄が下落。上海総合指数は前場こそ先週末の終値付近で一進一退だったが、後場で大きく崩れた。6営業日ぶりに3600ポイントを割り込んで大引け。IPO(新規公開)による需給悪化に加え、全国人民代表大会(全人代)常務委員会が国務院にIPOの登録制導入の権限を付与すると伝わり、警戒感が一段と高まった。外為管理条例の一部変更による悪影響も警戒されてB株市場で利益確定売りが膨らむと、A株市場でも投資家心理が悪化した。また、今年6月以降の急落局面で導入された大株主や経営幹部の株式売却を禁じる措置の期限切れを来月8日に控え、大手投資銀行が売り圧力が高まる可能性を指摘。これも利食い売りの手がかりになった。

 海運大手の中海コンテナ運輸'A'(601866.SS)や中国遠洋控股'A'(601919.SS)、中海発展'A'(600026.SS)がストップ安に沈んだ。主だった金融株が利益確定売りに押され、中信証券'A'(600030.SS)が5.91%安、中国人寿保険'A'(601628.SS)が3.69%安、浦東発展銀行(600000.SS)が3.20%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.03%安など、指数の下げを主導した。11月の鉄道貨物輸送量が前年同月比で15.6%も減少。鉄道貨物の主力は石炭であるだけに、安源煤業(600397.SS)が4.66%安、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が4.60%安、陽泉煤業(600348.SS)が4.48%安など、炭鉱株が低迷。一方で蘇州新区ハイテク(600736.SS)がストップ高、万通地産【売付のみ】(600246.SS)が8.02%高など、不動産株の一角が上昇。国薬(600511.SS)は親会社グループの再編を手がかりに3.43%高。また、IT、医薬株の一角も堅調だった。

 B株市場はほぼ全面安。値上がりはわずか3銘柄。特に上海B株が急落し、B株のみならず、A株の地合いも冷やした。大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が9.82%安となり、指数の下げ幅を広げた。ストップ安銘柄が続出し、特に上海耀皮玻璃(900918.SS)、湖南天雁機械(900946.SS)、上海儀電電子(900901.SS)など、工業セクターに目立った。深センB株でもストップ安や急落銘柄が目立った。一方で自動車販売の深セン特力集団(200025.SZ)が2.68%高となり、深センB株で唯一の値上がり。先週末に明らかにした出資先の自動車企業が受領した1億2000万元の補償金をめぐる業績押し上げの効果が織り込まれた。(中国部・畦田)

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