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【1月7日の中国本土市場】

2016.01.07 15:19

 サーキットブレーカーが、再び発動した。基準となるCSI300指数(滬深300指数)が前日比で5%下落し、10時42分(日本時間)に両市場全体の株式が売買停止となった。15分後に売買を再開したが、すぐにCSI300指数は下落率が7%に達し、10時58分にサーキットブレーカーが再発動。本日の取引時間はわずか十数分だった。

 サーキットブレーカーは導入初日の今年1月4日に発動。わずか3日後に再び発動し、この制度への批判も高まっている。CSI300指数が下げ幅を広げると、サーキットブレーカー発動による売買停止を警戒した売りが膨らみ、それが下落を加速させるという悪循環が発生。最初の発動後の売買停止時間には、本日の取引終了を恐れて売り注文が一段と増加し、売買再開後に一気に7%安に下げるという結果につながった。サーキットブレーカーは投資家心理を鎮静化するための制度だが、中国本土ではかえって狼狽(ろうばい)を誘うという結果になっている。一部の専門家はこの制度が暴落を助長していると指摘し、ただちに撤廃すべきと主張している。

 本日の主要指数はいずれも大幅安。上海市場は上海総合指数が前日比7.31%安の3115.88ポイント、A株指数が7.31%安の3261.16ポイントと、大幅反落。B株指数は3日ぶりの大幅反落となり、7.59%安の377.73ポイント。深セン市場はA株指数が大幅に反落し、8.36%安の2045.36ポイント。B株指数は3日ぶりに反落し、4.35%安の1216.62ポイントだった。取引時間がわずかだった影響で、両市場の売買代金は1880億元にすぎなかった。通常通りの売買が行われた前日との比較では約73%の減少となった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2700万元の買い越しだった。

 上海総合指数は大幅安の3309.65ポイントで寄り付き、十数分で3200ポイントを割った。上海市場と深セン市場のいずれも下落銘柄が全体の9割に達した。B株は両市場いずれも全面安。「滬股通」の銘柄も、ほぼ全面安だった。上海総合指数の終値が3200ポイントを割るのは昨年10月9日以来。

 大幅安の要因としては、前日の石炭株や鉄鋼株を中心とした大幅高の反動、北朝鮮の水爆実験、原油相場や米国株市場の下落、オフショア人民元相場の急落、中国本土の上場企業の筆頭株主による保有株売却の解禁――などが指摘されている。だが、一番の要因はサーキットブレーカー制度という声も聞かれる。(中国部・千原)

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