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【1月15日の香港市場】

2016.01.15 18:30

 主要指数はいずれも続落。ハンセン指数の前日比1.49%安の1万9520.77ポイント、H株指数は2.64%安の8236.28ポイント、レッドチップ指数は2.39%安の3446.36ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約2%減少し、概算で736億6000万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)は9億1200万元の買い越しだった。

 前日のニューヨーク市場は、原油相場の上昇を好感し、ダウ平均が急反発。外部環境は好転したものの、本日の香港市場は中国本土系の銘柄を中心に売りが先行した。主要指数は朝方から一本調子で下げ幅を広げ、本日の安値付近で引けた。外国為替市場で香港ドル安が進み、1米ドル=7.80HKドル付近に到達。香港から海外へのマネー流出への懸念が高まった。また、オフショア人民元(CNH)も再び下落し、オンショア人民元(CNY)との乖離幅が拡大した。

 中国人民銀行(中央銀行)が発表した12月の金融統計では、人民元建て貸出純増額とマネーサプライM2の伸び率が、いずれも市場予想を下回った。さらに中国本土で人民元に交換された外貨資金の量を示す外国為替資金残高(外匯占款)が、月間としては過去最大の減少を記録。中国本土からマネーが逃避していることへの警戒感も強まった。上海総合指数が大きく下げたことも、香港市場にとって逆風となった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、エネルギー需要後退への警戒感を背景に、天然ガス供給の崑崙能源(00135.HK)が下落率1位の5.20%安。また、石油川下事業が大きな中国石油化工(00386.HK)が同2位の4.50%安。国際原油相場が1バレル40米ドル未満となっても、ガソリンなどの国内価格を引き下げないと政府が決定。原油相場の下落で発生する利益は基金に組み入れ、企業の利益にはつながらないことなどが嫌気された。幅広い銘柄が売られるなか、リスク回避のインフラ買いが入り、香港系公益株が逆行高。香港鉄路(00066.HK)が0.41%高、中電控股(00002.HK)が0.39%高だった。

 そのほか、優派能源発展(00307.HK)が10.11%安。山西省の炭鉱を総額26億元で買収すると発表。支払いには現金ではなく、新株を使うものの、発行価格が直近価格を68.54%も下回るうえ、株式の希薄化が大きく進むことが嫌気された。(中国部・千原)

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