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【1月20日の香港市場】

2016.01.20 18:08

 主要指数はいずれも急反落し、年初来で最大の下げ幅を記録した。ハンセン指数の前日比3.81%安の1万8886.30ポイント、H株指数は4.32%安の8015.44ポイント、レッドチップ指数は4.57%安の3357.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で922億7000万HKドルに上り、前日比で約1割増加。対照的に「港股通」(上海経由の香港株投資)は引き続き活発な買いがみられ、12億900万元の買い越しとなった。

 本日の香港市場は売り一色の展開。主要指数は急反落して寄り付くと、前場は下げ止まらない状況。後場は本日の安値圏でのもみ合いとなった。ハンセン指数は心理的支持線の1万9000ポイントを約3年半ぶりに割り込んで大引け。H株指数もザラ場で8000ポイントを下回った。本日の急落の背景として、◆25年ぶりの低水準となった中国のGDPに加え、国際通貨基金(IMF)が再び世界経済の成長見通しを引き下げたことで、グローバルな経済危機への懸念が急速に高まった、◆国際エネルギー機関(IEA)が原油の供給過剰の状況は長引くとの見通しを明らかにし、ニューヨーク原油先物(WTI)が急落したこと、◆外為市場で香港ドルが対米ドルで約8年ぶりの安値をつけたことで、海外へのマネー流出と余剰資金の減少による金利の上昇が警戒された、◆香港ドルのペッグ制は今後も揺るがないと繰り返し強調する香港当局者やIMFの発言がかえって市場の疑心暗鬼につながり、香港からの資本流出を意識させた――ことなどが挙げられる。

 見切り売りは幅広いセクターに広がった。主要指数の構成銘柄はすべて下落。特に香港地場系の銘柄が下げた。大手デベロッパーは金利上昇による香港不動産市場の低迷が警戒され、長江地産(01113.HK)が7.05%安、恒基地産(00012.HK)が6.51%安、九龍倉集団(00004.HK)が4.45%安などと売られた。為替、株式、インターバンク市場の混乱が嫌気され、中銀香港(02388.HK)が5.46%安、香港交易所(00388.HK)が5.08%安、東亜銀行(00023.HK)が4.90%安、AIA(01299.HK)が4.82%安など、地場系の金融株も下落。また、マカオからの資本流出も警戒され、地場系のカジノ株も大きく下げた。銀河娯楽(00027.HK)が7.60%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。地場系最大手の澳門博彩控股(00880.HK)も3.38%安に沈んだ。

 本土系銘柄もセクターを問わず、売りに押された。原油相場の底値が見通せないなか、資源・エネルギー株が急反落。中国石油化工(00386.HK)が6.95%安、中国海洋石油(00883.HK)が6.13%安、中国石油天然気(00857.HK)が6.00%安と、三大石油株に戻り売りが膨らんだ。世界経済の減速、資源需要の減少による貿易低迷が織り込まれ、海運・港湾株も下落。中海コンテナ運輸(02866.HK)が8.67%安、中国遠洋控股(01919.HK)が6.17%安、中海発展(01138.HK)が3.20%安に沈んだ。

 こうしたなか、先週12日に上場した巨匠建設(01459.HK)が34.54%の逆行高。上場してから悪化する地合いと対照的に大きく値上がりしており、投機筋の売買が活発となっているようだ。また、石油化学大手の中国石化上海石油化工(00338.HK)は原油調達コストの軽減を手がかりに4.66%高。香港の建材会社である怡邦行控股(00599.HK)は株式分割(無償交付)の計画が好感され、6.97%高で引けている。(中国部・畦田)

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