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【1月21日の香港市場】

2016.01.21 18:04

 主要指数はいずれも大幅に続落。ハンセン指数の前日比1.82%安の1万8542.15ポイント、H株指数は2.24%安の7835.64ポイント、レッドチップ指数は2.94%安の3258.54ポイント。メインボードの売買代金は概算で964億9000万HKドル。前日に比べ約5%増加した。対照的に「港股通」(上海経由の香港株投資)は引き続き活発な買いがみられ、15億7700万元の買い越しとなった。

 前日の香港金融市場は株式に加え、為替、短期金利などの市場も混乱。ハンセン指数は750ポイント近くも下落した。年初からハンセン指数は約14%も下落。さすがに売られ過ぎとの見方から、本日の香港の主要指数は寄り付きから高く推移した。外為市場で香港ドル安が一服したことも反発の手がかりになった。もっとも、押し目買いが一巡すると、その後は地合いが徐々に悪化。後場は下げに転じ、大引けにかけて下げ幅を広げた。ハンセン指数は連日の安値更新。H株指数は8000ポイントを割り込んで引けた。終値での同ポイント割れは、実に09年の3月末以来。中国など新興国の根強い景気不安に加え、前日の米国市場で株式と原油が急落したことによる世界的なリスクオフの加速も尾を引いた。また、午後からダウ平均先物やニューヨーク原油先物、香港ドル、オフショア人民元の下落が目立ち、これも投資家心理を冷え込ませた。

 引き続き香港リスクが売り材料になった。香港政府当局者の市場安定化に向けた強気の発言の効果も限定的で、後場で下げ幅を拡大。恒基地産(00012.HK)が6.10%安、長江地産(01113.HK)が4.81%安、新世界発展(00017.HK)が4.38%安、恒隆地産(00101.HK)が4.26%安など、香港地場系の不動産株が下げ止まらなかった。香港金融市場の流動性低下が警戒され、東亜銀行(00023.HK)が3.36%安、香港交易所(00388.HK)が3.33%安、恒生銀行(00011.HK)が3.03%安など、地場系の金融株も続落した。港大零售(01255.HK)が9.52%安、莎莎国際(00178.HK)が5.99%安、永旺(香港)百貨(00984.HK)が2.68%安など、消費セクターもさえない。

 また、本土系銘柄もA株急落に追随して大幅安。鉄鋼大手の鞍鋼(00347.HK)が8.70%安、重慶鋼鉄(01053.HK)が4.90%安。大手が新年に入り増産に動いたと伝わり、需給バランス悪化の警戒感が強まった。また、ダボス会議に参加している中国証券監督管理委員会(CSRC)の方星海・副主席が、大規模な景気刺激策はあり得ないと強調。同氏は中国共産党中央の経済指導グループの事務方幹部 でもあり、その発言が注目された。大規模な公共事業への期待感が後退し、中国交通建設(01800.HK)が8.30%安、中国中鉄(00390.HK)が6.82%安、中国機械設備工程(01829.HK)が5.22%安など、建設株の下げがきつい。

 一方で急速な原油安によるコスト改善が期待され、香港航空大手の国泰航空(00293.HK)が3.64%高。ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。また、香港に上場する日本のパチンコ大手のダイナムジャパン(06889.HK)が7.18%高。自社株買いの計画が手がかりになった。(中国部・畦田)

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