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【2月4日の香港市場】

2016.02.04 18:07

 主要指数はいずれも反発した。ハンセン指数が前日比1.00%高の1万9183.09ポイント、H株指数が1.47%高の7974.40ポイントと、4営業日ぶりに上昇。レッドチップ指数は反発し、1.26%高の3409.77ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約17%減少。概算で653億8500万HKドルだった。なお、「港股通」(上海経由の香港株投資)は旧正月の関係で本日から停止。取引再開は2月15日を予定している。
 
 1月の米ISM非製造業景況感指数が約2年ぶりの低水準となったことから、米国経済の先行き不透明感が拡大。同時に米国の年内利上げの観測が大きく後退し、米ドル安が進んだ。これにより前日の米国市場では原油相場が急反発。株式市場でもダウ平均が追随し、反発した。外部環境が大きく改善し、本日の香港市場では押し目を拾う動きが広がった。主要指数は高く寄り付くと、概ね本日の高値圏で推移。大引けにかけて上げ幅を縮めたが、終値でハンセン指数は1万9000ポイントを再び回復した。

 年内の利上げ見送りの可能性が浮上するほど、米国の追加利上げの観測が大きく後退。これが好感され、米国と金融政策で連動する香港の地場系銘柄が買い戻された。恒隆地産(00101.HK)が2.08%高、長江和記(00001.HK)が1.62%高、新鴻基地産(00016.HK)が1.54%高、恒基地産(00012.HK)が1.26%高など、不動産を中心に香港財閥系の銘柄が堅調。また、ニューヨーク外為市場で米ドルが主要6通貨に対して7年ぶりの大幅安となったことで、商品相場に一定の底入れ感が広がった。これにより、資源・エネルギー株が反発。特に原油相場は急反発したこともあり、石油株が動意付いた。中国海洋石油(00883.HK)が6.20%高、中国石油天然気(00857.HK)が5.25%高、中国石油化工(00386.HK)が3.82%高と、三大石油会社がハンセン指数構成銘柄の上昇率上位に並んだ。中煤能源(01898.HK)が6.80%高、江西銅業(00358.HK)が4.10%高、招金砿業(01818.HK)が3.43%高など、資源セクターの各大手が軒並み買われた。さらに、世界的資源商社のグレンコア(00805.HK)が急伸し、9.46%高。

加えて、中国の弱い製造業PMIを受けて足元軟調だった工業セクターも値上がりした。自動車大手の広州汽車(02238.HK)は前年同月比で36%増となった1月の販売台数を手がかりに、7.30%高。一方で原油相場の反発を受け、中国南方航空(01055.HK)が2.44%安、中国東方航空(00670.HK)が1.14%安、国泰航空(00293.HK)が0.84%安など、航空株がさえない。

個別では中小型で低位のIT銘柄である明華科技(08301.HK)が747.61%高と、記録的な上昇率となった。同社は経営不振に陥り、14年4月から売買を停止。その後、再編を経て資本を増強し、本日の取引再開に漕ぎ着けた。(中国部・畦田)

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