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【2月16日の香港市場】
2016.02.16 18:08
主要指数はそろって続伸。ハンセン指数は前日比1.07％高の1万9122.08ポイント、H株指数は2.09％高の8028.34ポイント、レッドチップ指数は1.51％高の3428.06ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約8％増加し、概算で715億9300万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は4億5600万元の買い越しだった。
ハンセン指数は始値で1万9000ポイントを回復し、前場の中盤まで上げ幅を急ピッチで拡大。本日の高値付近で前場を終了した。後場は戻り売りに押されたが、4営業日ぶりに終値を1万9000ポイント台に乗せた。H株指数も4営業日ぶりに終値で8000ポイントを回復した。商いも活発となり、メインボードの売買代金は6営業日ぶりに700億HKドルを上回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、産油国の協調減産に対する期待から原油相場が上昇したことを好感し、本土系エネルギー株の上昇が目立った。中国石油天然気（00857.HK）が上昇率1位の6.42％高だったほか、中国石油化工（00386.HK）が同4位の3.51％高、中国海洋石油（00883.HK）が1.88％高。本土系の不動産株も買われ、華潤置地（01109.HK）が同2位の5.37％高、中国海外発展（00688.HK）が同3位の5.28％高。3月の全国人民代表大会（全人代）の閉幕後にも不動産引き締め策が緩和されるとの観測が背景にあるもようだ。また、1月の金融統計で、マネーサプライM2や人民元建て貸出純増額が市場予想を大幅に上回ったことも買い材料となった。良好な金融統計を受けて、時価総額の大きな本土系銀行株も買われた。
一方、東亜銀行（00023.HK）が下落率1位の3.67％安。昨日発表した15年12月本決算が大方の予想を下回り、目標株価の引き下げが相次いだことが嫌気された。昨日は大幅高だったマカオのカジノ株が利益確定売りに押されて反落。昨日の上昇率1位だった銀河娯楽（00027.HK）が、本日は下落率4位の1.98％安。サンズチャイナ（01928.HK）は0.96％安だった。このほかリスク選好の動きが広がった影響で、ディフェンシブな食品株や香港系公益株の一角が売られた。
そのほかの銘柄では、恒発洋参（00911.HK）が24.32％安。支配株主の交代を視野に入れた増資計画を発表し、これが嫌気された。百威国際（00718.HK）は16.41％高。支配株主が買い増しを実施したことを好感したもようだ。（中国部・千原）
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