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【2月17日の中国本土市場】

2016.02.17 17:17

 主要指数はそろって続伸。上海市場は上海総合指数が前日比1.08%高の2867.33ポイント、A株指数が1.08%高の3000.55ポイント、B株指数が0.90%高の360.36ポイント。深セン市場はA株指数が1.42%高の1932.15ポイント、B株指数が0.74%高の1151.96ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約14%増加し、概算で5697億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は4400万元の売り越しに転じた。

 上海総合指数は昨日の大幅高の反動もあり、小安く寄り付いた。朝方で上げに転じると、前場の中盤にかけて上げ幅を拡大したが、戻り売りに押され、下げに沈んで前場を終了した。後場はマイナス圏からスタートしたが、すぐに上げに転じ、その後は一本調子で上昇。本日の高値付近で引けた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割あまりの銘柄が上昇した。

 中国人民銀行(中央銀行)が100億元の買いオペを実施し、市中銀行に資金を供給。旧正月明けから信用取引残高の増加が続いている。株式市場をめぐる流動性が潤沢ななか、3月上旬の全国人民代表大会(全人代)が意識されるようになり、政策のテーマになりそうな銘柄も物色された。一方、中国証券監督管理委員会(CSRC)が9社の新規上場を承認したことが伝わり、需給悪化への警戒感も高まった。

 上海A株市場では、主力の銀行株がまちまち。四大国有銀行では、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.02%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.30%高と続伸した一方、中国建設銀行'A'(601939.SS)は前日比変わらず、中国工商銀行'A'(601398.SS)は0.24%安だった。不良債権が増加するなか、一部の銀行で引当率が低下していることが嫌気されたもようだ。二大石油株は続伸し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.31%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.90%高。産油4カ国が増産の凍結で合意したものの、減産は見送られることになった。これを嫌気し、原油相場は下落したが、中国本土の投資家は増産凍結をポジティブに受けとめたもようだ。一方、金相場は大幅安となり、老鳳祥'A'(600612.SS)が3.29%安、豫園商城(600655.SS)が1.65%安など、関連銘柄が続落した。

 上海B株市場は全体の8割あまりの銘柄が上昇。全人代の開幕が近づき、地方政府系国有企業の改革が注目されており、上海政府系の銘柄の上昇が目立った。深センB株市場の上昇銘柄は全体の5割弱にとどまった。(中国部・千原)

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