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【2月19日の香港市場】

2016.02.19 18:40

 主要指数はいずれも小幅に反落した。ハンセン指数は前日比0.40%安の1万9285.50ポイント、H株指数は0.66%安の8112.57ポイント、レッドチップ指数は0.13%安の3491.48ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ2割あまりも縮小し、概算で553億8700万HKドルにとどまった。600億HKドル割れは旧正月連休前の先々週末以来。「港股通」(上海経由の香港株投資)は5億3900万元の買い越しだった。

 週末の香港市場は上値が重い展開。商いも縮小し、膠着感が鮮明だった。主要指数はいずれもマイナス圏で低迷。ただ、全般的に下げ幅は限られた。経済協力開発機構(OECD)が今年の主要国の経済成長見通しを下方修正。これにより、世界経済の不透明感が意識され、前日のダウ平均や本日の日経平均が調整した。外部環境は悪化し、香港市場もこの流れに巻き込まれると、戻り売りも目立った。また、サウジアラビアの外相が減産の可能性を強く否定。この発言が影響し、本日の原油相場が軟調だったことも投資家心理を悪化させた。

 直近の反発の反動から、マカオのカジノ株が調整。サンズチャイナ(01928.HK)が3.07%安、銀河娯楽(00027.HK)が2.83%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1~2位に沈んだ。大幅減益の通期決算を発表したMGMチャイナ(02282.HK)には売りが膨らみ、7.78%安となった。同じく今週に戻した資源・エネルギー株も下落した。サウジ外相の発言が影響し、崑崙能源(00135.HK)が1.92%安、神華能源(01088.HK)が1.40%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.33%安。

 また、中国人民銀行(中央銀行)のトップが過度に緩和的な金融政策を批判。これを受け政策期待が後退し、金融セクターが戻り売りに押された。広発証券(01776.HK)が1.78%安、招商銀行(03968.HK)が1.40%安、中国光大銀行(06818.HK)が1.23%安、平安保険(02318.HK)が1.02%安。本土系以外の銘柄では、欧州金融大手のHSBC(00005.HK)が1.37%安。本拠に置く英国をEU(欧州連合)にとどめるための改革案が欧州首脳会議で議論されており、その不透明感が意識された。

 一方で香港系不動産株が堅調。九龍倉集団(00004.HK)が2.99%高、太古A(00019.HK)が2.31%高、長江地産(01113.HK)が2.10%高、新世界発展(00017.HK)が1.79%高など、主だった銘柄が買われた。非公開化を含む業界再編が進むとの見通しを大手投資銀行が発表。再編期待に加え、米国の利上げ観測の後退も追い風になった。また、本土系では金鉱株が反発。招金砿業(01818.HK)が9.21%高と急伸した。(中国部・畦田)

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