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【2月25日の中国本土市場】

2016.02.25 17:25

 主要指数はいずれも急落。上海市場は急反落し、上海総合指数が前日比6.40%安の2741.24ポイント、A株指数が6.40%安の2868.49ポイント、B株指数が5.89%安の347.47ポイント。深セン市場は3日続落し、A株指数が7.35%安の1817.92ポイント、B株指数が4.27%安の1119.46ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約15%増加し、概算で6665億元。今年3番目の商いだった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億9700万元の買い越しだった。

 本土市場はほぼ全面安で引けた。セクター問わず売り一色の展開となり、ストップ安銘柄は1300を超えた。上海総合指数は前場半ば頃から下げ幅を拡大。後場は2800ポイント付近で一旦下げ止まったが、中盤に大きく割り込むと、その後は支えを失い、一本調子で下げ続けた。概ね今月初旬の安値付近まで後退。下落率は今年4番目の大きさだった。

 現地では本日の急落の背景として、◆今週に入り中国人民銀行(中央銀行)による金融緩和がやや抑制的になるなか、月末の納税需要などが重なって本日の短期金利が急騰した、◆ベンチャー企業が上場する深セン市場の「創業板」で来月からIPO(新規公開)の登録制が導入されるとの観測が広がり、需給懸念が高まった、◆当局が一部保険会社に株式投資の拡大禁止を通達したことで、長期マネー流入の期待感が後退した、◆投資マネーの株式市場から債券や不動産市場へのシフトが加速するとの警戒感が強まった、◆明日から上海で開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議に関して、金融安定化に向けて主要国が有効的な対策を打ち出す可能性は低いとの見方が一段と強まった―――ことなどが挙げられている。これらの悪材料が重なりあい、個人投資家のパニック売りが膨らんだもようだ。

 B株市場もA株に連れ安し、上海B株は全面安で引けた。深センB株もセクター問わず、パニック売りが拡大。こうしたなか、自動車販売会社の深セン特力集団(200025.SZ)が9.84%の逆行高。また、本日取引を再開した深セン賽格(200058.SZ)が深セン証取の審査を通過した大規模な再編計画が材料視され、5.53%高と買われた。(中国部・畦田)

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