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【3月1日の香港市場】

2016.03.01 18:26

 主要指数はいずれも急反発した。ハンセン指数は前日比1.54%高の1万9407.46ポイント、H株指数は1.91%高の8068.29ポイント、レッドチップ指数は2.27%高の3490.56ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約5%増加し、概算で669億4900万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は5億1700万元の買い越しとなっている。

 前場のハンセン、H株の両指数は概ね小幅高で推移。前日夜に中国人民銀行(中央銀行)が発表した預金準備率の引き下げがポジティブサプライズになり、押し目買いのきっかけになった。原油の生産調整向けてサウジアラビア当局者が積極的な発言をし、前日のニューヨークWTI原油先物が持ち直したことも支援材料になった。一方で朝方発表された中国の2月の製造業PMIが、CFLP、財新いずれの算出値も下振れしたことで、国内景気の先行き不透明感が拡大。これが指数の重しになり、後場初めには下げに転じる場面もみられた。もっとも、売り一巡後は上海総合指数の急伸に追随し、香港の主要指数も一本調子で上昇。いずれも高値引けした。決算発表のシーズンに入り業界大手の業績・配当期待が広がる一方、年初来の株価の大幅調整を経て全般的に値ごろ感は鮮明であり、幅広いセクターに見直し買いが入った。

 原油安の一服感が意識され、石油株が上昇。中国石油化工(00386.HK)が4.84%高、中国海洋石油(00883.HK)が4.14%高、中国石油天然気(00857.HK)が3.40%高と三大石油株が切り返し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率上位に入った。石炭最大手の神華能源(01088.HK)も3.47%高。預金準備率の引き下げが好感され、金融セクターが上昇。招商銀行(03968.HK)が2.74%高、中国民生銀行(01988.HK)が2.35%高、中国光大銀行(06818.HK)が2.26%高など、特に準大手クラスの銀行株が堅調。安徽省地場系の徽商銀行(03698.HK)は資金調達プランの中止による資金繰りの懸念を預金準備率のニュースが打消し、0.58%高だった。

 さらに、金融緩和を手がかりに不動産株も概ね反発した。広東省の不動産大手である越秀地産(00123.HK)は大幅減益の本決算を明らかにしたが、すでに織り込み済みであり、2.75%高。恒大地産集団(03333.HK)は東北部の地銀大手である盛京銀行(02066.HK)に資本参加する計画が好感され、4.33%高と反発した。個別ではシリコンゴム製キーパッドメーカーの大洋集団(01991.HK)が6.95%高。実質筆頭株主の交代を明らかにし、今後の思惑買いが膨らんだ。
 
 一方で石油採掘機器メーカーの山東墨龍石油機械(00568.HK)が2.90%安。赤字計上となった15年12月本決算(速報)があらためて嫌気された。また、非鉄金属株の一角も続落。中国大冶有色金属(00661.HK)は引き続き15年12月本決算の赤字拡大見通しが材料視され、1.50%安に沈んだ。(中国部・畦田)

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