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【3月8日の中国本土市場】

2016.03.08 17:36

 主要指数は深センB株を除いて小幅に続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.13%高の2901.38ポイント、A株指数が0.13%高の3036.42ポイントと、6営業日続伸した。B株指数は続伸し、0.15%高の358.02ポイント。深セン市場ではA株指数が0.51%高の1830.41ポイントと続伸。一方のB株指数は0.54%安の1116.51ポイントと反落した。両市場の売買代金は概算で前日に比べ1割増加し、約5327億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億200万元の買い越しだった。

 上海総合指数は前日まで5連騰し、節目の2900ポイントに接近。その間の上昇率は8%近くに達した。このため、利益確定の余地が大きく、本日の本土市場は寄り付きから売りに押される展開だった。証券当局幹部がIPO(新規公開)の登録制導入の研究を進めていると発言し、需給懸念が再燃。さらに1-2月の弱い貿易統計も悪材料視されると、前場の上海総合指数は急落し、中盤には2800ポイント割れ寸前まで後退した。もっとも、後場に入ると、地合いが改善。原油を含む商品相場の上昇が投資家心理を支えたほか、全国人民代表大会(全人代)の会期中で政策期待も続いた。徐々に買いが膨らみ、指数も大引けにかけて下げ幅を縮小。僅差で上げに転じ、2900ポイントを回復して取引を終えた。終値を同ポイントに乗せたのは9営業日ぶり。

 商品相場の先高感を支えに、資源・エネルギー株が概ね続伸した。海南砿業(601969.SS)と五砿発展(600058.SS)が連日のストップ高。非鉄大手の中国アルミ'A'(601600.SS)が3.40%高と堅調だった。中国石油天然気'A'(601857.SS)が0.51%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.42%安と、二大石油株もしっかり。また、貿易統計は弱かったものの、商品相場の反発による資源貿易の回復が期待され、海運大手が上昇した。中遠航運(600428.SS)がストップ高、中海発展'A'(600026.SS)が7.47%高、中国遠洋控股'A'(601919.SS)が4.55%高。このほか、親会社の国有企業改革への期待感から、中儲発展(600787.SS)が8.11%高、岳陽ペーパー(600963.SS)が8.03%高。値上がり銘柄は上海市場の約半分、深センでは5割半に達した。

 一方で商品相場でも金相場は先安感が強く、中金ゴールド(600489.SS)が4.22%安、山東ゴールド(600547.SS)が3.20%高、紫金砿業'A'(601899.SS)が2.23%安など、金鉱株が下落。また、決算発表を控えて厳しい業績となる見通しの石炭セクターが軟調だった。盤江精煤(600395.SS)が4.10%安、陽泉煤業(600348.SS)が3.10%安、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が3.10%安。

 B株市場は利益確定に押され、値下がり数の方が多かった。それでも上海B株では大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率3位の1.77%高と堅調で、指数の上昇に寄与。深センB株も多くの銘柄が売られたが、深セン紡織(200045.SZ)が上昇率1位の3.74%高など地場系銘柄の一角が堅調で、指数は下げ幅を縮めた。(中国部・畦田)

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