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【3月14日の中国本土市場】

2016.03.14 17:18

 主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも続伸し、上海総合指数が前営業日比1.75%高の2859.49ポイント、A株指数が1.74%高の2992.37ポイント、B株指数が2.04%高の358.63ポイント。深セン市場はA株指数が4日ぶりに大幅反発し、3.57%高の1825.01ポイント。B株指数は5日ぶりに反発し、1.47%高の1100.79ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約65%増加し、概算で5040億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は7億500万元の買い越しだった。

 上海総合指数は高く寄り付き、前場にかけて上げ幅を拡大した。ただ、2900ポイントに迫ってからは上値が重く、後場の中盤から終盤にかけて上げ幅を縮小した。上海市場の上昇銘柄は全体の9割に達した。深セン市場も全体の9割近くの銘柄が上昇した。両市場合計の売買代金は先週金曜日に比べ大幅に増加し、4営業日ぶりに5000億元を上回った。

 週末に発表された2月の経済指標や金融統計は多くが市場予想を下回ったが、1-2月の全国の固定資産投資は過去20カ月で初めて伸び率が拡大し、市場予想を上回った。こうしたなか中国証券監督管理委員会(CSRC)のトップに就任したばかりの劉士余・主席が、全国人民代表大会(全人代)の記者会見に登場。マーケットが機能不全に陥れば今後も断固とした対策に乗り出す姿勢を示したほか、昨年からの市場介入で取得した株式を手放すのは時期尚早と発言し、投資家心理が好転した。IPO(新規公開)の届出制については、時間を要するものの、推進する方針を明らかにし、さまざまな面に考慮しながら、資本市場の改革を進める考えをアピール。これも前向きに評価されたもようだ。

 上海A株市場は幅広い銘柄が買われたが、なかでも第13次5カ年計画(2016~2020年)の産業政策で中核に位置づけられそうなIT(情報技術)の関連銘柄が大幅高。用友ネット(600588.SS)、中国ソフト(600536.SS)、浪潮ソフト(600756.SS)、華勝天成(600410.SS)、金証科技(600446.SS)などがストップ高だった。その一方で時価総額の大きな銀行株の一角が軟調。北京銀行(601169.SS)が2.44%安、興業銀行(601166.SS)が1.18%安、中国民生銀行'A'(600016.SS)が0.98%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.92%安、浦東発展銀行(600000.SS)が0.64%安、華夏銀行(600015.SS)が0.29%安だった。

 上海B株市場は全面高。資本市場の改革が停滞しないとの見方を受け、A株を発行していない純粋B株の上昇が目立った。上海凌雲実業(900957.SS)が上昇率1位の6.35%高だった。深センB株市場もほぼ全面高だった。(中国部・千原)

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