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【4月1日の中国本土市場】

2016.04.01 17:09

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.18%高の3009.52ポイント、A株指数が0.18%高の3149.47ポイントと、小幅に3日続伸。B株は3日ぶりに小反落し、0.05%安の374.95ポイントだった。深セン市場はいずれも3日ぶりに反落し、A株指数が0.55%安の1988.84ポイント、B株指数が0.56%安の1137.77ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約16%減少し、概算で5830億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2300万元の買い越しだった。

 上海総合指数は3000ポイント割れで寄り付き、前場にかけて下げ幅を拡大した。本日発表された3月の製造業PMIは、CFLPが8カ月ぶりに50以上の水準となり、財新は50以下だったものの、過去13カ月で最高で、いずれも市場予想を上回った。CFLPサービス業PMIも前月に比べ上昇するなど、景況感指標はそろって上振れした。しかし、米国の雇用統計とISM製造業景況感指数の発表が迫り、積極的な商いは手控えられた。こうしたなかゼロ成長と減配が目立った銀行株が売られ、上海総合指数の重荷となった。

 後場に入ると状況が一変。それまで足を引っ張っていた銀行株が買い戻され、上海総合指数は下げ幅を縮小。終盤で3000ポイントを回復し、わずかに上げに転じて引けた。上海市場は全体の5割半の銘柄が下落したが、時価総額の大きな銀行株が上げに転じたり、下げ幅を縮小したりしたことで、上海総合指数はわずかに上昇した。深セン市場は全体の6割近くの銘柄が下落した。様子見ムードが強く、両市場合計の売買代金は3日ぶりに6000億元を下回った。「滬股通」の買越額も前日に比べ大幅に減少した。

 上海A株市場では銀行株が買い戻され、四大国有銀行では中国銀行'A'(601988.SS)が0.29%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.23%高だったが、中国建設銀行'A'(601939.SS)は続落し、0.20%安。中国農業銀行'A'(601288.SS)は前日比変わらず。15年12月本決算は0.62%増益にとどまり、減配を発表したうえ、不良債権が大幅に増加したことが嫌気されたが、後場にかけて下げ幅を縮めた。一方、昨日は大幅高だった港湾株だが、株式分割(無償交付)を発表したばかりの唐山港(601000.SS)以外は軟調だった。

 上海B株市場は全体の5割半の銘柄が下落。こうしたなか純粋B株の一角が堅調だった。深センB株市場の下落銘柄は全体の6割あまりに上った。(中国部・千原)

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